第二十七話 ページ30
あの後_太宰さんに連絡をいれ、応援を呼び無事に皆を社に運ぶことができた私は…与謝野先生に捕まり治療を受けてしまった。
「生きてる?」
『生きてますよ…皆の様に瀕死で気を失ってたらこんな事には…』
「Aの異能は死因の怪我じゃないと治らないからねえ‼一度死んで感覚が麻痺して此処まで自力帰還できたけど…身体はボロボロだったよ」
『ご心配をお掛けしました…』
「何回?」
『…3回です。後が詰まってたんで雑でしたけど』
もし、後がいなかったらと思うだけで…震えが止まらない…
「A。お菓子とって!」
『はい。コレで良かったですか?』
「うん!」
はぁ…癒される…。お菓子のカステラを頬張るお姿…疲れが吹っ飛びます。
「なに?あげないよ?」
『乱歩さんのものを頂くなど滅相もない‼』
「ひぎゃぁああああ‼」
『…敦くん。頑張れ』
「全く腑甲斐無いねェ妾の能力が無きゃ今頃揃って土の下だよ」
『面目ないです…』
「工合は如何だ」
「社長 申し訳ありません俺が居ながら」
「佳い 少し出る」
「でも今外出は…」
敦くんの制止も耳に入らずそのまま出て行った社長。
「はぁ…ありゃ相当鶏冠に来てるね」
「?」
このままじゃ戦争かな…どんどんと予想してた最悪の
姐さんを拉 致ってきてるから仕方ないけど…。
『覚悟を決めないとなぁ…』
組合は勿論だけどマフィアと殺り合うのは骨が折れる……物理でも折れそう…。
そろそろ姐さんが目覚めるかもしれないな…。太宰さんの話が終わった後にでも顔だしておこうかな。姐さんにはお世話になってたし……。
徹底的に戻らないことを伝えておかないと…姐さんも姐さんで過保護だったしなあ。
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美影(プロフ) - すごく面白いです!言動が漫画、アニメその物で凄く引き込まれます!これからも更新頑張って下さい! (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7e8f63469d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月11日 11時