君も俺に依存しなよ【そらる】

Dependence*2 ページ2

"まふ"と私が呼ぶと、
呼ばれた本人はニコッと笑う。


染めてない黒髪がすごく良くて、

なんか高校卒業したら染めちゃうみたいだけど
私は勿体ないよと言って止めている



彼は、そらる先輩と同じように人気で


どちらが1位か2位かなんてイマイチわからない




まふとはたまたまクラスが同じで仲良くなった



彼はそらる先輩とは、知り合いらしくて
良く話しているところを見たりもする



まあ、それはさておき


「まふ、手伝ってもらってごめんね」


先生から雑用を頼まれてしまった私は
沢山のノートを運ぶことになっていた

そこにまふが来て
僕も手伝います！！なんて
可愛い声で言っていた。



「女の子が1人で持つ量じゃないでしょ？」

私よりも多くノートを持った彼

彼の言葉は女子を夢中にさせるには十分だった



私達が教室までノートを運んでいると
向こうから集団がこちらへ向かってくる




するとその中の1人がこちらへ向かってきて

「げ…」


それを見た、まふが声を漏らす


「まふ〜、げってなんだよー」


その言葉に少し頬を膨らませて
まふに近寄るのは


「やめてくださいそらるさん。」


「いいじゃんかよ〜」



例のそらる先輩だ。



私は彼の事がだいぶ苦手だ。

周りに常に人を連れて歩いている…
ほぼ女の子ばかりだけどね


まふは絡んでくるそらる先輩に嫌そうな顔をしながら


「僕は用事があるんで」


とそらる先輩の手を払って

私の手を掴むと


「ごめん、A行こっか」


何故か掴まれた手に力が入っていた気がした。





*



「面白いもん連れてんじゃんか」

Dependence*3→←Dependence*1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す