【wrwrd!】とある国の軍事情ゾム編 (ページ1)

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第一話：出会いページ1

zm視点

逃げたい。

その一心だった。

呼吸はだんだん乱れ、息ができない度意識が飛びそうだった。

やっと街っぽい所へでた。

街の中心には一本の長く天までそびえ立つ大樹があった。

俺はその大樹の幹のそばにあるベンチに座り意識を手放した。

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gr視点

今日も今日とて書記長(トントン)から逃げてお気に入りの甘味処へ行ってきた。

オスマンは外交の仕事でいないのでテイクアウトもして来た

街のシンボルである大樹は堂々と居座っている。

ふと視線を下におろすと緑のパーカーをきた青年が居た。

青年は寝ている様だ。

全く春とはいえどそんな所で寝てしまったら風邪をひいてしまう。

そんなことを思いつつスルーしようとした瞬間青年は目が覚めた。

青年「…ん」

ミルクチョコレートを溶かしたようなサラサラな髪。

手入れをしていないのか髪は首辺りまで伸びていた。

柳緑色の綺麗な瞳

首筋には横書きで『z0m-9』と書かれていた。

恐らく研究所の子供だろう。

ならば軍人目当てで育てあげたのかもしれない。

気づけばニヤリと口角をあげていた。

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zm視点

気づけば目の前に綺麗な金髪の髪とルビーをはめ込んだような瞳をした人が立っていた。

庶民なら着ないであろう黒い軍服。それも一般な軍服ではない。

………恐らくこの国の総統だろう。

もしかして…逃げた俺を捕獲しに来た？

研究所に連れ戻される？

嫌だ。

もうあんなところ…居たくない。

何とかして逃げなければ…

行動するより早くその人は言葉を発した。

？？「うちに来る気はないか？」

視界がぼやけて見えた。