忘れたい(アンヘル・カイド) ページ19
誰にだって忘れたい記憶ってあると思う。
みんなそういう記憶は自然に忘れていくけど私はどれだけ頑張っても忘れられないの…。
「…何で!何で忘れられないの!?」
そう叫ぶと自分の目の前にあった鏡が音を立てて割れる。
でも、割れてしまった鏡の事はどうでもよかった。
早くこの記憶を忘れたかった。
でも忘れられることはなく、後悔と悲しみで可笑しくなりそうなだけだった。
可笑しくなりそうな時は魔法のようなもので自分を眠らせた。
今もそうしようと思っている。
「…おやすみなさい…」
夢の中で、幸せそうに笑う自分がいた。
天使の頃の、幸せだった頃の自分がいた。
私はその自分を見てすごく不快になった。
「夢にまであの記憶がでてくるのか…」
目が覚めた。
目の前にあった鏡は粉々に割れていて、どうやって直せばいいんだろうって思った。
唯一無事だった鏡に自分の顔が映る。
絶望した表情の私の後ろに知らない人の困惑した顔が映っていた。
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すみれ。(プロフ) - 申し訳ございません、企画折りさせていただきます。 (2020年5月17日 10時) (レス) id: d26d96fde9 (このIDを非表示/違反報告)
ランラ - 更新させていただきます (2020年5月16日 20時) (レス) id: a91edda93c (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ(プロフ) - 申し訳ございません。企画を降りさせて頂きます。 (2020年3月21日 23時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ(プロフ) - 作成中です。 (2020年3月4日 0時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ(プロフ) - 更新します。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
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