辛い時は ページ10
蒼弥side
?｢じゃあ逃げてみる？｣
｢……は？｣
何気なく呟いたのを聞いて、ノリで言ったんだと思うけど…
知らない人だけど、まっすぐにこっちを見つめる瞳は
嘘をついてるようには到底見えなかった。
?｢逃げないと、誰か来るんじゃないの？｣
何も言わない俺にしびれを切らして、不思議そうに聞いてくるのに無性に腹が立つ。
｢…無責任な事言わないでもらえますか｣
ー何があっても、そばに居るから
『ガリさんは笑ってる方が良いよ』
そう言ったのに、何も言わずにいなくなった
笑顔を奪ったのは、他でもない君なのに。
｢出来もしないことを言わないで下さい。
俺はほっといて、関わらないでもらえませんか｣
これくらい言わないと、立ち去ってくれる気がしなかったから言ったけど言い過ぎたかな。
チラッと様子を伺うと、傷付いたような表情は一切していなくて
何故か分からないけど、嬉しそうに笑っていた。
?｢名前は？｣
｢はい？｣
?｢俺は高橋優斗、優斗って呼んで良いから！｣
｢…猪狩蒼弥です｣
猪狩くんね、でも苗字呼びは堅苦しいな〜と呑気に言いながら隣に座ってくる優斗にちょっと引いた。
何この人…？
優｢ね、そうやんって呼んでいい？｣
｢別に良いけど…何なんですか？｣
優｢何って？｣
｢キツい事言ったし、俺に関わる理由なんて赤の他人だしないですよね｣
どうしてですか？
そう聞いたら、ちょっと困った顔をして
優｢特に理由はないんだよね｣
なんて言った。
意味がわからない
｢は？｣
優｢俺、そこの草野球たまにやってるんだけど。珍しく学生が見てるな〜って思って気になって、話しかけちゃった｣
悪気はないんだよ、と慌てて付け加える優斗に怒りを通り越して若干呆れた。
っていうか、高地先生が分かりやすい所に移動しなきゃ
｢そうですか。
お気持ちだけで結構なので｣
さっさと話しを切り上げて立ち上がり、背を向けて歩き出そうとした
けど先には進めなかった。
優｢辛いのに、我慢するの？｣
俺の手首を掴む手は、大きくて、ちょっとゴツゴツしてる男らしさがあって
不本意だけど、憧れたりする。
ふと見ると、優斗はさっきのおちゃらけた感じはなく、真剣な顔をしてまた俺を見ていた。
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中月さん(プロフ) - 桃さん» レス遅れてすみません、ありがとうございます。結末はまだ分からない状況ですが気長にお待ちください！ (2018年10月17日 11時) (
レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - はじめまして！私は瑞稀担ではしみずが好きなのですが、このお話が1番好きです！ゆとそやにこれからはしみずがどのように絡んでくるのか今からとてもワクワクしています。これからも頑張ってください！ (2018年10月8日 19時) (レス) id: ea97869320 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 空さん» いえ、コメントありがとうございます!!スランプで思うように書けなくて悩んでいたので凄く嬉しく思います。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします♪ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
空 - はじめまして。私はまだ最近好きになったばかりでにわかと言われるほどの初心者ですがこのお話がすごく大好きです。上から目線みたいな言い方になってしまうかもしれませんが更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2018年8月28日 23時) (レス) id: b4361413e4 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます、そういってコメントは嬉しいです!楽しみに待っていてくださいね！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
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