良いんだよ ページ27
優斗side
｢何処に行ったんだろ…｣
河川敷に行ってみたけど、そうやんはいなかった。
何回も電話したけど、通話中で出ないし…
でも学校に戻った可能性は低いと思う。
もしかして、まだあの近辺を彷徨いてるのかも？
｢とりあえず、急いで探さないと！｣
相変わらず通話中と映っている画面を閉じて、さっき来た道を引き返す。
街中で そうやんがいないか目を凝らして探すけど、それっぽい姿は中々見当たらない
もう一度河川敷へ行こうかな、なんて思い始めてた時
ふいに電話が鳴った。
｢？もしもし…｣
『もしもし、優斗！』
｢どうした？
作ちゃん｣
今日は電話が多いな〜
なんて思いながら、焦りを含んだ声の作ちゃんに聞く。
『そこに、ガリさんいる？』
｢いない。話すと長くなるんだけど…、ちょっとやっちゃった｣
『え、何を？』
｢うーん…。
あれ？てか作ちゃん連絡先聞いてなかった？｣
『着信拒否されたっぽい』
｢はぁ！？｣
え、仮に俺がされるのは、まだ分かるけど
なんで作ちゃんがされてんの？
思わず落としそうになった携帯を持ち直し、再び河川敷へ向かう。
『なんか、俺がいなくなった理由を聞かれて。それが当たってたんだけど…』
｢理由？｣
『ガリさんが、俺を…うん』
もしかして、さ
これ、絶対俺が着火したよね？
｢作ちゃん、ごめん。
俺が言い出しっぺだわ、｣
『え？』
｢そうやんにー…、作ちゃんの事恋愛対象的な意味で、好きなの？って聞いたの。
そしたら、店飛び出して…｣
『あー、だから』
｢ごめん！｣
『や、俺も否定しなかったし。
言葉間違えた…、』
｢間違えたって……ぁっ｣
いた。
初めて見かけた時と同じ、河川敷のあの場所に
そうやんは座っていた。
『優斗？』
｢…作ちゃんはさ、これからどうしたい？｣
『？』
｢そうやんと、どうなりたいの？
友達？恋人？知人？｣
『親友になりたい。
俺は、恋人になる事は出来ないけど…友達として、親友としてなら。』
｢…、そっか。｣
ー無理して近くにいなくても、
もう良いんだよ作ちゃん。
心の中でそう呟きながら
そのまま通話を切り、そうやんへ近付く。
｢そうやん｣
蒼｢優斗｣
蒼｢俺、振られちゃった｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中月さん(プロフ) - 桃さん» レス遅れてすみません、ありがとうございます。結末はまだ分からない状況ですが気長にお待ちください！ (2018年10月17日 11時) (
レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - はじめまして！私は瑞稀担ではしみずが好きなのですが、このお話が1番好きです！ゆとそやにこれからはしみずがどのように絡んでくるのか今からとてもワクワクしています。これからも頑張ってください！ (2018年10月8日 19時) (レス) id: ea97869320 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 空さん» いえ、コメントありがとうございます!!スランプで思うように書けなくて悩んでいたので凄く嬉しく思います。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします♪ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
空 - はじめまして。私はまだ最近好きになったばかりでにわかと言われるほどの初心者ですがこのお話がすごく大好きです。上から目線みたいな言い方になってしまうかもしれませんが更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2018年8月28日 23時) (レス) id: b4361413e4 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます、そういってコメントは嬉しいです!楽しみに待っていてくださいね！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
