隣に ページ31
瑞稀side
｢はしもっちゃん、｣
橋｢珍しくいなくなるから、何してるかと思ったら…そいつは誰？瑞稀の恋人？｣
｢違う、そういうのじゃない｣
俺の下にいる猪狩に ｢とりあえず退いて下さい｣と言われたから、退いてやったら
ホッと安堵した表情をしたのが、何となくムカついた。
まあ、口には出さないけど
猪｢えーっと、まず先に言っておくと…誤解です、本当に！｣
｢俺が猪狩とそうなるわけないでしょ｣
俺が好きなのは…
それに、コイツの事好きなのは彼奴だし。
橋｢いや、だってあの体勢はさ…｣
｢ちょっと話してたらあぁなっただけだってば。
はしもっちゃんに関係ない｣
橋｢何だよそれ!!｣
｢なに、文句あんの？｣
食い下がるはしもっちゃんにイラついて、ついキツい口調になってしまった。
言い方変えれば良かったかも、と後悔したのは
傷付いたような顔をしたはしもっちゃんを見てからで…少し気まずくなる。
猪｢井上先輩って…、いや。何でもないです｣
｢なに？｣
猪｢なんでもないです！｣
｢言えば？逆に気になるじゃん｣
猪｢…素直じゃないんだな〜、と思いまして…｣
｢は？｣
猪｢や、あの｣
橋｢瑞稀は言い方がちょっとキツいんだよね。
本人は言ってから後悔する｣
猪｢やっぱり…、｣
｢違うし。
勝手なこと言わないでよ！｣
すぐに否定したけど、二人ともニヤニヤと俺を見てて、面白がってるのが分かった。
｢〜!!｣
橋｢ごめんごめん(笑)｣
よし
｢はしもっちゃん｣
橋｢ん？｣
｢あのさ…、｣
すると
察したのか、猪狩は頭を下げてから静かに教室を出て行った。
はしもっちゃんが一瞬引き留めようとしたけど…俺が何か言いたい事があるって分かったみたいで、声を掛けずにそのままこっちを見つめる。
｢さっきは…ごめん、言い方もっと別のあったのに｣
橋｢うん、大丈夫。
俺も関係ないのにしつこくてごめん！｣
｢あれは｣
橋｢言わなくていいよ、分かってるから。
瑞稀が好きなのは…優斗だもんね｣
｢!!｣
橋｢バレてないと思った？(笑)｣
｢なんで、てかいつから…っ｣
橋｢親友だから分かるよ、それくらい｣
｢…ごめん｣
橋｢なんで謝るの(笑)｣
苦笑いしながら、そう言うはしもっちゃんの目が少し潤んでいるのが分かったけど
気付かぬ振りをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中月さん(プロフ) - 桃さん» レス遅れてすみません、ありがとうございます。結末はまだ分からない状況ですが気長にお待ちください！ (2018年10月17日 11時) (
レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - はじめまして！私は瑞稀担ではしみずが好きなのですが、このお話が1番好きです！ゆとそやにこれからはしみずがどのように絡んでくるのか今からとてもワクワクしています。これからも頑張ってください！ (2018年10月8日 19時) (レス) id: ea97869320 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 空さん» いえ、コメントありがとうございます!!スランプで思うように書けなくて悩んでいたので凄く嬉しく思います。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします♪ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
空 - はじめまして。私はまだ最近好きになったばかりでにわかと言われるほどの初心者ですがこのお話がすごく大好きです。上から目線みたいな言い方になってしまうかもしれませんが更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2018年8月28日 23時) (レス) id: b4361413e4 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます、そういってコメントは嬉しいです!楽しみに待っていてくださいね！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
