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そばにいて。 ページ24

「Aちゃん!!!!!!!!」
「どうしよう!Aちゃん!Aちゃんっっ!!!!!」
焦燥。どうしたら、どうしたらいい?ねぇ。どうしたら。

「薫くん!落ち着くんじゃ。深呼吸せい。大丈夫じゃよ。ひとまず急いで保健室に連れていくぞい。わんこ、我輩の荷物からタオルをとっておくれ。」
「アドニスくんはそこのスポーツドリンクを取って付いてきておくれ。」

テキパキと目の前で指示を出していく朔間さん。やっと頭の芯が冷めていくような気がした。

UNDEAD総出での救護だった。
俺はAちゃんを抱き上げて保健室に急いだ。
___。

軽くて、軽すぎて薄くて。どうしようもなく壊れそうだ。異常な程に細い身体。
無意識のうちに彼女を抱く手に力を込めた。
____。

「失礼します!」

ノックすらもせずに保健室の扉を開ける。
「んぉ?どうした…ってえっ!?あー…やっぱりか。」

とりあえずベッドにという先生の声に従ってベッドに寝かせる。

「…ありがとうな、お前ら。もう戻っていいぞ。」
「では、我輩たちは戻るとするかの。アドニスくん、わんこ行くぞい。」
「えっ、ちょ、俺は!?」
「薫くんは嬢ちゃんのそばにいる意味があるじゃろ?大丈夫じゃ。薫くんなら出来るぞい。またの。」

もー、やだあの老人。無駄に察しいい所とかほんと。

「…はぁっ…。」
「なぁ。羽風。A軽かったろ?」
「え、あ、はい。」
「だよなぁ。気づいてたのに何もできなかったんだ。」

彼女を慈しむように見つめながら先生は言った。
「羽風はさ、Aの長袖の下に何があるか知ってるか?」
「いえ…。」
「そっか。俺も直接見たわけじゃないんだけど、あいつが自分から話した時に逃げないでいてあげてな。寄り添ってあげてくれ。」
「はい。当たり前です。」
「ありがとうな。うん。俺じゃ踏み込めないところにお前なら入り込めると思うから。」

彼女のことは、上っ面しか知らない。でも彼女は学校にまともにこない俺のことを見てくれた。
チャラい男の先入観じゃなくて、羽風薫そのもの。そのものから見てくれた。

「俺のことチャラいとか思わないの?」
って、はじめの頃聞いたんだ。
そしたらさ、大層不思議そうな顔で。

「…?何でですか?たしかにそういう話は聞きます。でもそれは直接私が見たわけじゃない。それなのに、勝手に決めちゃうなんて失礼じゃないですか?」って
その時思ったの。ああこの子なら、信頼出来るなって。だから、惹かれたんだ。彼女に。

さぁ。手を取って?→←崩壊。



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夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごく面白いです!!続き楽しみです!...完結? (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
緋凰(プロフ) - みかん星人さん» はっ…!確認してみたらそうでした…!ひぇっ…、やらかしです、、ご指摘ありがとうございます!更新頻度はバラバラですが、これからもよろしくお願いします! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 2788ca1a51 (このIDを非表示/違反報告)
緋凰(プロフ) - 佳乃さん» 描写は自分の好きなように、綺麗に描写できるように、心がけているので嬉しいです!ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 2788ca1a51 (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - お兄ちゃん。のとこのホッケー、サリーの間違いじゃないですか?すいません!更新楽しみにしてます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 真緒くんの両親が酷い・・・ただ描写が切実で切ない・・・思わず泣きそうになりました。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: a3cd6ccc41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋凰 | 作成日時:2018年7月20日 0時

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