18 子供のまま ページ19
中也side
「本当に赦せない!!大体、私に気付かないなんてどういうこと!?それに、急にき、きき...キス、とか意味が分からない!!このタラシ、お前なんてさっさと太宰に殺されてろ!!」
涙を目いっぱいに溜めて、真っ赤な顔で怒鳴るAを俺は1度も見た事がない分、驚きを隠せない。
いっつも無表情で太宰の隣にいるって思ってた奴が、実は凄い純情でキス一つすら言うのに恥ずかしがっているとは...。
中「お前...可愛いんだな。」
「っ!?な、なな...!!」
うるさい、ともう一度蹴りを入れて来ようとしたAを、今度はちゃんと避ける。
動揺して単調な動きをするAを捕らえるのはとても簡単だった。
中「捕まえた...。今度は蹴らせはしないぜ?」
「っ!?や、め...。」
太「はーい、終了!!ちょっと2人共、私を放ったらかしにして何いちゃいちゃしてるの!?というか、Aは私のものなんだからこんなダサい帽子いつも被った蛞蝓にあげるわけ無いでしょ?」
ぐっと太宰がAを引っ張って自分の元に引き寄せたせいで離れてしまった事を名残惜しく思う。
中「おい...邪魔すんじゃねーよ。」
太「邪魔はお前だよ。折角私達はデートを楽しんでいたのに、何でこんなチビと遭遇して、しかもAにキスするなんて...覚悟は出来てるよね?」
中「覚悟?あぁ、クソ太宰からAを奪い取る覚悟か?はっ...上等だ。欲しいものは絶対に手に入れてやるぜ。」
久しぶりの本気の殴り合いにニヤリ、と笑う。
ここで太宰を殺す、そう思った時くいっと身体が引っ張られて動きが止まる。
太宰にも伸びているその手はAのもので、きゅ、と服の裾を握り、上目遣いでこう言った。
「...疲れた。ねぇ、おんぶして...?」
トスッ、と心臓に矢が刺さる。
太「...中也、今日は一旦赦してあげるからさっさとこの場からきえてくれるかな。」
中「...奇遇だな、太宰。今日はお前の事を殺さずにいてやるからA置いてここから今すぐ消えろ。」
「...してくれないならいい。中島でも呼ぶから。」
...その後、即座にAから携帯を奪い取り、殺し合いのことなど忘れて太宰と共にAを連れ出したのはまた別の話。
太「(Aが私に甘えてくるなんて...!!初めてだし可愛い過ぎるし、それにあの上目遣いは狡すぎる...!!)」
中「(上目遣いとかどんだけあざといんだよ...!!でも可愛いからあり...。)」
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チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい!!ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます!!ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います!!これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい!!好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ノこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花梨 | 作成日時:2016年12月7日 20時