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冷えたベンチに腰掛ける。
ボーッとした意識の中で、小鳥が鳴いているのさえも何だか不思議に思えてきた。
確実に熱あるなこれ…
伊沢「横になっても、いいよな…」
どうせ誰も来ねぇだろ、そんなことを思ってベンチに横たわる。
これ冷たくて、ちょっと気持ちいかも。
やっぱり熱がある人間は、誰かに寄り添いたくなるもんだけど
俺は1人でいるのが嫌いじゃないし、今はむしろ誰にも会いたくない。
…誰にも、会いたくない。
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ただ風と小鳥の声を感じて約10分。
俺は睡魔に襲われて、ゆっくりと意識を飛ばして行った。
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『伊沢くん、大丈夫？』
目の前には愛しい人がいる。
ああ、これは夢だ。
また夢に出てきて、君は本当に俺を困らせる子だ。
伊沢「…光ちゃん、」
どうせ夢だし…。
白鳥のように美しく可愛らしい頬に
そっと、手を触れてみる。
正直なところ、このまま独り占めにでもしてしまいたい。
『…い、ざわくん？///』
ほら、そうやって目を泳がせて顔を真っ赤にしちゃうから
俺だってどんどん好きになってしまうんだよ。
俺はもう、末期に違いなかった。
伊沢「光ちゃん」
『…？』
伊沢「…ごめんね、弱っちい俺で」
夢だけど、夢なのに…
今の俺には「ごめん」しか出てこなくて
胸が痛くなって、苦しくなった。
顔は伏せて、君の手をぎゅっと握った。
こんな弱い自分がいやで、嫌いだ。
でも俺は現実じゃあ君の前では格好つけてしまって言えないから
この場を借りて、格好悪い自分をさらけ出した。
伊沢「俺は弱くて、なんの取り柄もないし、本当にガキで、そのくせ大人っぶって…」
伊沢「この前のデートのお誘いだって、嬉しいを通り越してもう訳わかんないし…」
伊沢「勝手に1人で舞い上がって、バカで、結局全部空回りで…」
言い出すと止まらなくて、だけど溜めると気持ちが持ちそうにないし
ベンチの鉄臭い匂いを感じながら、自分の悪い所を全部思いのままに吐き出した。。
伊沢「でもそれだけ…」
一瞬、戸惑う。
一瞬、躊躇う。
一瞬、迷う。
一瞬…
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伊沢「…
…好き」
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一瞬、素直になれた。
本当の意味で、自分をさらけ出せた気がした。
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俺は安心感なのか開放感なのか、
そこで夢は途絶えてしまって
目の前が暗くなった。
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秋 - やばい...見ているだけで恥ずかしくなって途中までしか読めねぇ.../// (2019年7月14日 23時) (
レス) id: 59af18dca1 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます!!今回水上くんが少し濃いキャラだったので、鶴崎くんをそれに負けないように頑張って書いたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！(°▽°)♪最後までありがとうございました！ (2018年6月24日 1時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ - 鶴崎くんが最初から可愛い(≧▽≦)もちろん伊沢さんと水上くんも好きですが、鶴崎くん推しなので、鶴崎くんを可愛く書いてくれて嬉しいです(*^^*) (2018年6月19日 19時) (レス) id: a949fdbfd3 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - カルミア・ラティフォリアさん» あ…間違えました(笑)次回の更新の時に編集いたします、ご指摘とお褒めの言葉をありがとうございます!!頑張ります！ (2018年2月18日 20時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
カルミア・ラティフォリア(プロフ) - え、伊沢さん留年とかしたん！？５話目で19歳ってなってんけど、伊沢さん誕生日05/16だからまだ18じゃないの？面白いからガンバレ！ (2018年2月18日 10時) (レス) id: 0dbf5b66f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2017年12月30日 15時
