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第49話 ページ30

「Aー、ゼンたちはいなかったけど白雪と木々には会えたから連れてきたぞ...っているじゃないか。」

「ありがとう。」

白雪と木々が窓際のAに近い場所に座る。白雪の隣に座ろうとしていたゼンが少し不機嫌になりながらオビとミツヒデの間に腰を下ろした。

「で、一体どうしたんだ?」

「私がこの城を去ることになった理由を言っておこうと思って。」

「え...。いや、そのゼンはわかる。白雪も。あと、一応オビも。だがそれは俺が聞いてもいいことなのか?」

「なに、私は聞いちゃダメなの。」

「あ、いや、別にそういうわけじゃない!」

「じゃあ二人仲良くご退出しようかミツヒデ。」

「ごめんって!謝る!謝るから引きずらないで!?」

冷たい目で眺めたあと首元を掴んでいた手をパッと離す。

「ごめん、A。」

「いいよいいよ。むしろいつも通りにしてくれた方が話しやすい。」

「じゃあ話す前に1つ聞いてもいいか。」

「?どうぞ。」

「お前がいなくなるきっかけは誰にあった?」

「...誰に、か。」

「木々と、白雪は違うだろ?あの時いなかったし。オビは...なんか違うと言いたくない。」

「酷いです主。俺がそんなことをするとでも。」

「いやするだろ...。まあ、冗談は置いておくとして。俺かミツヒデか...兄上...か。」

「ほんとのこと言うと誰のせいでもないのかもしれない。」

「どういうことだ?」

「私が勝手に思い悩んでいただけなのかもしれないってこと。」

「...それはないと思うが。まあいい、とりあえずAの話を聞くことにする。」


「私がいなくなったことの原因、少なくとも私が思っている限りで、だけど、思い当たる事はあるんじゃないかな。」

「お前が出ていく直前の出来事...だよな?」
ゼンにはあまり心あたりがないようだった。

「出ていく直前...、もしかして。」

「なんだ?ミツヒデ心当たりがあるのか?」

「いや、わからないんだが。」

「きっとそれ。」

「俺が言うことじゃない、Aが言うこと、だよな?」

「うん。ゼンにとっても辛い記憶だったはず。覚えている?アトリのことを......。」

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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える@低浮上(プロフ) - ワンダーランド☆さん» わああありがとうございます!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - える@低浮上さん» 嫌なわけがないです!!ぜひぜひよろしくお願いします!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える@低浮上(プロフ) - 失礼します、あの、もしよかったらあなたの作品のスピンオフを書かせていただいてよろしいでしょうか……!! 嫌なら全然構いません! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - えるさん» ありがとうございます!頑張りますねー! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - オビ好きなのですごいおいしく読みました!!更新まってます! (2016年7月30日 14時) (レス) id: 5e75a04cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワンダーランド☆ | 作成日時:2015年12月16日 20時

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