第44話 ページ26
「どうでもいいってなんですか。」
「っ、オビには関係ない!」
「どうでもいいわけないじゃないですか。」
「え...?」
「関係なくても知りたいんです。俺はA嬢が好きだから。」
壁に押し付けられて、真剣な眼差しで見つめられて。
「何言って...。」
突然の告白に思考回路がついていかない。
「返事はまた今度でいいです。ゆっくり悩んでください。じゃ。」
「え?」
あまりにもあっさりと出ていったオビに拍子抜けする。
(返事はまた今度でいいって言ってたよね...。私はオビが好きなんだろうか。そもそも私には人を好きになる資格があるのかな。好きになっていいのかな。)
その頃廊下では顔を真っ赤にしたオビがいた。
(よりによってなんであんなタイミングで言ってしまったんだ!?A嬢が悩んでる時に俺の考えというか...俺の欲を押し付けるなんて、最悪だ。)
今にも頭から煙が出そうだ。
(いやそもそも最初は真面目に相談に乗ろうと...。ってあれ、もしかして俺嫌われた...?)
嫌われる可能性が大いにあることをやらかしてしまったオビの顔は一気に赤から青に変わる。
そんな珍しいオビの様子を運悪くというべきなのか運良くというべきなのかゼンが見つけた。
「オビ、どうしたんだ?」
「え、いいいいえなんでもないですよ?」
「...いやなんでもないことないだろお前。」
「そそそんなことないですよ。いやだな主俺を疑うなんて。」
「いや、お前がそんなに焦ることといえば、そうだな、A...か。」
オビの話を一切聞かずにひとりで話を進めていく。しかも立ちの悪いことに何一つ間違っていないわけだからとめようにもとめられない。
「なんかあったのか?オビはひとりで抱え込むからな、俺でよければ相談、のるぞ?」
「それは主もでしょう。」
呆れ顔でゼンを眺めるくらいの余裕はやっと生まれたオビ。
「聞いて驚かないでくださいね。」
「驚かねえよ。」
「大きな声を出すのもダメですよ。」
「出さない。」
「他の人に言うのもダメですよ。」
「わかった!わかったから!!」
「俺、A嬢に告白しちゃいました。」
「そうかそうか...ってえええええええ!?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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あずきいろ
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8
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える@低浮上(プロフ) - ワンダーランド☆さん» わああありがとうございます!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - える@低浮上さん» 嫌なわけがないです!!ぜひぜひよろしくお願いします!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える@低浮上(プロフ) - 失礼します、あの、もしよかったらあなたの作品のスピンオフを書かせていただいてよろしいでしょうか……!! 嫌なら全然構いません! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - えるさん» ありがとうございます!頑張りますねー! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - オビ好きなのですごいおいしく読みました!!更新まってます! (2016年7月30日 14時) (レス) id: 5e75a04cfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ワンダーランド☆ | 作成日時:2015年12月16日 20時