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第41話 ページ23

「いや、私の思い違いかもしれないし!」

そう言いながら顔の前で両手をぶんぶんとふる。

「あんだけAと仲良くして、あいつのことを考えて悩んでるお前だ。まず間違いないと思うぞ。それに当たらなかったらそれはいいことじゃないか。」

「うん、そうだよね。ひとりで悩んでるよりいいよね。」

ぼそっとつぶやき、ゼンの方に向き直る。

「ここで立ち話もなんだから...どうしよう。」

「気を遣う割に最後まで考えてないんだな。」

フッと思わずゼンは吹き出した。

「だって!!」

「悪い悪い。じゃあ俺の部屋にでも行くか?」

「いいの?」

「もちろんだ。白雪ならいつでも歓迎するぞ。」

もういっそ同じ部屋で暮らしたいなどと言えるわけのない妄想を頭の中で繰り広げながら2人でゼンの部屋に向かった。



「どっか適当に座ってくれ。」

「あ、うん。ありがとう。」

そう言ってゼンの向かいに腰掛ける。

「で、影とは。」

「A、話してても最初きた時よりは明るくてよく笑うんだけど...。」

「?いいことじゃないか。」

最後まで話を聞かずに頭に?マークを浮かべるゼンに苦笑しながらも白雪は続ける。

「なんていうか、前を向かないんだよね。」

「前を向かない...?こけるだろそれ。」

「いや、そうじゃなくて!物理的には前を向いてるんだけど向いていないというか...。話をしていて、ふっと途切れた時とかに目を伏せて下を見たり、部屋に入る時に私にバイバイっていう時は笑顔なんだけど、後ろ向いた瞬間にはもう笑顔がなかったり。とにかく、行動のひとつひとつになにか重みがあるの。」

「...重みというのは正直よくわからん。女同士だからわかるようなものなのかわからんが。」

「やっぱり私の考えすぎだよね!ごめんね、こんな話付き合わせて。」

「いや、それは別にいいんだ。というより、1つ気になったんだが。部屋に入る時にバイバイっておかしくないか。」

「え?そうかな...?」

「いやわからない、だがまた明日会う人にバイバイと言うよりは俺はおやすみとかまた明日が普通だと思うんだが。」

「確かに私はおやすみ、また明日って言ってる...。バイバイって改めて言われるとしばらくもしくは二度と会えない感じだよね。」

「それこそ考えすぎかもしれないがな。」

「...ゼンはなにか思い当たる事はないの?私はここに来てまだそんなにたっていないし、過去のAのことも知らないし。」

思い出すように手を組みゼンは下を向いた。

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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える@低浮上(プロフ) - ワンダーランド☆さん» わああありがとうございます!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - える@低浮上さん» 嫌なわけがないです!!ぜひぜひよろしくお願いします!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える@低浮上(プロフ) - 失礼します、あの、もしよかったらあなたの作品のスピンオフを書かせていただいてよろしいでしょうか……!! 嫌なら全然構いません! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - えるさん» ありがとうございます!頑張りますねー! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - オビ好きなのですごいおいしく読みました!!更新まってます! (2016年7月30日 14時) (レス) id: 5e75a04cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワンダーランド☆ | 作成日時:2015年12月16日 20時

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