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いじめられるようになってから、私は色々な学校を転々とした

それでも私はいじめの標的になってしまった

そんな生活を続け、中学1年生になった

もちろん、中学校に上がる時も引っ越して、小学校のメンバーがいない所に進学した

「お母さん行ってきます……」

「えぇ。行ってらっしゃい」

私は憂鬱な気分で学校に行く

まだ進学したばっかりでいじめられていないけど

多分どこかのタイミングでいじめられるんだろう

学校に着くと、私はひっそりと教室に入る

そして、椅子に座った

「高崎さん。おはよう」

私に話しかけたのは、隣の席の橘桜(たちばなさくら)さん

かなり気さくで、私にもよく話しかけてくれる

「あ、橘さん……」

橘さんはもう一度おはよ、と言う

「今日も読書?好きだね」

「う、うん……」

私は読書が好きなわけじゃない

ただ集中しているフリで、人を近づけさせないようにしているだけ

「面白そうだね。それ図書室の本でしょ?」

橘さんは本の背表紙を指差して言う

「それどこにあった?」

「えっと、一番奥の、右から二番目の本棚に」

「へー!今度借りてみよっかな」

橘さん、本当フレンドリーだな

でも、こういう人が一番裏切りやすいんだよね

私の卑屈な考えが思わず出てしまう

私は本に顔を埋めて、橘さんから逃げた

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作者名:ねむ | 作者ホームページ:なーし!  
作成日時:2022年7月30日 7時

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