報告書(No.3) ページ41
視点:博士
報告書(No.3)
精神検査をした結果、解離性同一症が発症している事が分かった。
症状を自覚しており、調べてた事が分かる。
人格達と邂逅し、会話をした。
【音声記録はNo.1】
シュウは初めに出てきた人格で、アキラとは長く見ており、アキラについて分かることが多いと見られる。
ツカサは四番目に出てきた人格で、知識に品欲な傾向が見られ、魔力に関する勉強に出てきているとツカサ本人から言われ、魔力の発現に関しての考察を話した。
人格達はシュウから教えられたが一人の人格、アイリスについては不明。
身体面では、体重が低体重であり標準体重にさせなければ。
報告書を書き終え、ため息をする
「…もう少し食べさせなければいけないね」
そう呟き、伸びをした。
「──博士」
突然、後ろから声を掛けられ、席を立ち、入り口の方を向くとアキラが居た。
「アキラ…どうかしたのかい?」
眠れない?と聞いたが首を横に振る。
…なんとなくだが雰囲気が違う。
どう言えばいいのだろうか……近しい言葉で言うなら静かと言えばいいのだろうか。
「……君は、誰かい?」
「私は…アイリス」
先程の報告書で不明と書いた本人が目の前に居る。
「良い名前だね」
「うん。……凄く好き」
立ち話もアレだからと言って食卓に行った。
「君はいつ出てきたんだい?」
「…夜なのは覚えてる。」
あまり分からない、と言うことなのだろう。
「そうかい…アキラについてはどう思ってる?」
「…隠し事が多いとは思ってる。それは言えないけど」
「そうかい…あ、無理には聞かないよ」
そう言うと分かってると返された。
「…ごめんなさい」
突然謝られた。
「え?……どうして謝るのかい?」
「この前、勝手に研究所の外に出た」
「あれは君だったんだね。……楽しかったかい?」
そう聞くとそう聞かれたと思わなかったのか目を丸くした。
「……怒らないの?」
「命に関わってたら怒ってたさ……トリィがね」
「あの人、怒るの?」
「親ならね……ただ、心配したさベットに居ないと思ったら研究所の前に倒れてたからね」
「…ごめんなさい」
反省しているならいいさ、と言うと少し安堵の表情を見せた。
「……アキラには、この事は言わないで欲しい」
「…どうして?」
「私の存在はあまり……良くないから」
「……さっきの隠し事かい?」
そう言うと頷いた。
「…分かった」
「ありがとうございます……ん」
欠伸を噛み締め、眠たげである。
寝よう、と言って寝かせた。
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Mizin(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて嬉しいです。 (3月22日 18時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 何回見ても好きです この小説 (3月21日 8時) (レス) @page44 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
Mizin(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます!! (8月18日 13時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - 面白い! (8月18日 8時) (レス) id: ca89a6fb10 (このIDを非表示/違反報告)
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