前世よりも危険が危ないのですが

言う覚悟 ページ35

視点回帰：アキラ

「……そっか」
寝る前にツカサから報告を受けた。
まだ疑っている段階か…バレるのも時間の問題か。
《それで、多分、まだバレてないと思うけど…でも》
「大丈夫…バレても多分…受け入れてくれると思ってる」
そう言ってページを捲る。
《…アイリスの？》
「そう。」
アイリスの文字は私と似たような文字だ。
少し雑で一部の人には読みにくく感じる文字だ。

「……言うべき、なんだろうけど」
いつの間にか気配がツカサからシュウに変わった。
《代わりに》
「平気。……次の診察で言うから」
《言えるの？》
「……頑張る」
次の診察はいつだったか、と思いながらベッドに潜る。
……素直に言うのもなんかあれだ。
気恥ずかしさがどこかにある。
普通に言えたら良いのだが…。
「……」
考えるのは後にして寝よう。
そう考え、目を閉じた。

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視点：博士

「……」
アキラが召喚した銃をよく見る。
…昼間、アキラに質問された事を返そうと思ったが上手く返せなかった。
視点が鋭い。
子供、と言うより大人に近い気がする…。
……いや。
「今は置いておかないと…」
溢れ出る魔力をどうにかしないとこの先不便になってしまう。
それだけは避けるためにはこれを完成させなくては……。
そう考え、手を動かすのだった。

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