前世よりも危険が危ないのですが

その優しさが疑わしい ページ26

背の低いスケルトン…サンズが居た。
「よっ、1日経ったがどうだと思ってな」
昨日の事を思い出し、顔を歪めてしまう。
それを見た彼は肩をすくめた。
部屋に招き入れ、椅子に座って貰った。
何もない為出せる物が無く申し訳なかったが「平気だ」と言われた。


「で、どうだ？」
「優しい人達だと思いますね…」
「heh…そうか」
そりゃ、良かった｡
何しに来たんだろうか…と思ったが、すぐに分かった。
昨日の膨大な魔力についてモンスターたちが押しかけてきて対応が面倒になって避難してきたらしい｡
完全に私の責任だ…と思っているとそれを察したのか
「アンタは悪くないよ｡気にすんな」
と言ってくれた。と言いながらポケットに手を入れた。

｢それに対応はトリィに丸投げしてきたから安心しな｣
笑顔で言う事じゃない気がするが……。
その後、少し雑談をして帰って行った。
話している内に仲良くなったと思う。

その後は昨日と同じ。
お風呂と夕飯、歯磨きを済ませ、ベッドに横になった。


…どうしてあんなに優しいんだろうか
可哀想や同情という感情からくる優しさだったら要らない。
｢…｣
どこか信用ができないな…
今後に関わるしなんとか対処法を考えるか
そう思いながら眠った。

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