前世よりも危険が危ないのですが

色の意味 ページ25

「魔法を使ってみたい？」
朝食の後、勇気を持ってアズゴアさんに言ってみた。
「魔力があるなら使えるのかな…って」
考える仕草をした後
「練習すれば使えるかもしれないね。でも、先に怪我を治そうか」
そう言われ、体を見る。
体には切り傷や痣が多くある。
「分かりました…」
ふと棚にある本が視界に入った。
題名からして宗教だろう。
「…あの」

部屋に入って借りた本を捲る。
内容は私の世界にある同じ宗教だった。
キリスト教、仏教、イスラム教の三つの宗教が纏めてある。
神について知るには丁度良い。暫く読んでいた。
…私は無宗教に近いと思っている。
正月に家族と神社で初詣に行く程度だった。
本当に居ると言われたら、ふーん。程度、そうですか。としか言えない。
神は死んだ。と言う言葉があるが…存在自体分からないのに生きている、死んでると言えるのだろうか？
ふと、色のことについて思い出した｡

赤：情熱的・攻撃性を表す
オレンジ：社交性・包容力を示す
黄色：陽気さ・温かさを表す
緑：癒し・優しさを表す
青：冷静さ・冷淡さを表す
紫：美しさ・高貴さ

少しだけ、これに付け足すとするならヨーロッパの方では黄色は最も嫌悪されているらしい。
確か…裏切ったユダの服の色が黄色で描かれていたから…だったか？
本を読んでいる内に昼になっていたようだ。
昼食を食べ終わり、暇になってしまった…。
トリエルさんは午後から仕事でアズゴアさんは研究。

…完全に暇だ。
研究を邪魔するわけにはいかないし…どうしようか考えているとドアをノック音が聞こえ、ドアを開けた。

その優しさが疑わしい→←前世はオタクなのです。

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