家庭環境 ページ17
「私の両親は…異常です」
父親は酒と女遊びを繰り返し、母親は酒と男遊びをしていた
ある意味、似たもの同士だと思った
私は…家では父親と母親のストレス発散の道具でしか無かった
気に食わない行動を取れば体を殴られ、口を開けば顔を叩かれ、タバコの火を消すための灰皿にされ、姿を見たくない時には暗い倉庫の中に入れられた
学校では友人は居ないどころか居場所すらなくクラスメイトの言いように扱われていた
最も安心出来たのは倉庫の中に入れられた時だ
その時はなにもされずただ放置されるだけだったからだ
始めは怖かったが慣れてしまった今は気が楽だった
食料をうまく隠し、それを食べて生きながらえていた
「…そんな日々の中で気になっていた行方不明になるイビト山のことを聞いて登ろうと思ったんです」
「そうか…お前さんも大変だな」
《人よりモンスターの方が良くね?》
と人格の1人…ユウヤが言ったが確かにそうだ
地雷さえ踏まなければ地上より良い気がする
「登った後、どうするつもりだったんだ?」
「…考えてませんでした」
登った後、どうするかは分からなかった
どこかで働こうにも難しいのは目に見えている
家に戻る気もない…戻ったら十中八九殺されてしまうだろう
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Mizin(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて嬉しいです。 (3月22日 18時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 何回見ても好きです この小説 (3月21日 8時) (レス) @page44 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
Mizin(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます!! (8月18日 13時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - 面白い! (8月18日 8時) (レス) id: ca89a6fb10 (このIDを非表示/違反報告)
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