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4、かわいい子 ページ4

朝は嫌いじゃない。


日中よりも空気が冷たいから、
呼吸をすると喉がひんやりする気がして、その感覚が好き。


でも、もう少ししたらマフラー必要かもな。
なんて思いながら教室のドアをくぐると、

すでに登校していたクラスメイトに、おはよ。と声をかける。


 「おー!!!A!!!!
  昨日の!どうだった!?!?」



「、、、、スヨン、声おっきいよ。
 朝から頭に響くからボリューム落として。」

sy「ねえどうだったの????
  ヒョンソクからのあれはなんだったの?????」

「人の話聞いてる???」


席に着いて早々大声で話しかけてきた彼女はチョ・スヨン。
私が一番仲のいい友達、いわゆる親友というやつだ。




sy「だってLINEしたのに直接教えるって言って
  教えてくれなかったじゃん〜

  あたし気になって気になってもう夜もぐっすり」

「それ、言葉の使い方間違ってない?」





sy「まぁまぁそういうのいいからさ、
  ねぇ、結局なんだったの??」



「、、、、、、、、、告白された。」

sy「ん???????????」



「だから、告白された。」

sy「ヒョンソギと付き合ったってこと!?!?!?」




教室中に響いた彼女の声で一気に集まる視線。
女子生徒の視線は特に鋭くて痛い。

本当、まだヒョンソギが登校する前でよかったよ。


「声おっきい。うるさい。ボリューム下げて。
 あと、ヒョンソギじゃない。」


ヒョンソギじゃない。の部分だけ気持ち大きめに言うと
女子生徒の視線は安心したように優しくなった。


おぉ、こわ。
ヒョンソギの彼女になる人大変そ。




sy「ねぇ誰々!!!」

「、、、、、、1年の子。」

sy「オッケーしたの?」

「うん。」

sy「ねぇどんな子どんな子???」

「どんな、、、、」


つい昨日恋人同士になった彼、
金本芳典くんのことを頭に思い浮かべると、

真っ先に金木犀の香りが頭に浮かんだ。


「金木犀に匂いがする子」

ys「え、匂い??」

「うん。」

ys「え、、、、、他になんかないの????」

「んー、、、」




名前を呼ぶと花が咲いたように笑った顔、

りんごのように真っ赤になりながら
好きだと伝えてくれた時の顔が浮かぶ。



「凄く、かわいい子、かな。」

ys「、、、、、、へぇ〜、そっか。」



昨日の彼を思い出しながら思わず笑みが溢れた私に
スヨンは優しく微笑んだ。

5、彼氏君→←3、よろしく



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りりちゃん(プロフ) - きゅんきゅんしてます!更新お待ちしてます! (9月14日 23時) (レス) @page20 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
na(プロフ) - 主様の作品大好きです!更新まってますT_T (2022年12月13日 13時) (レス) id: ebfaeb9583 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ono | 作成日時:2022年10月19日 0時

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