さとログに星4の好評価をつけられた件。【苺】

0 ページ1

桃side


「さとみくん、ずっとずっと大好きです！」
「初めて見たけどイケメン......これからも頑張ってください！」
「いつもゲーム実況見てます！イケボに惹かれて家族で推してるんです！」


上気した頬、ゆるく結ばれたツインテール、量産系の服。
ここはお話会の会場だ。



長い列にわくわくしながら並んでくれて、少しの時間だけど俺や他のメンバーと実際に一対一で会う。
そんな場所である。








...それなのに。
どうした、目の前の子は。


『初めまして、さとみくん。多分もう会わないでしょうけど。』
さ「いやいや、折角来てくれたんでしょ？なんでそんなに冷めてんの？」
『微、冷め期にお話会に応募して、現在はもう降りたからです。』
さ「ま？」
『ま。』




あーね、と言えれば良いものの、その子はどさくさ紛れに数十秒しか経っていないのに帰ろうとしている。




さ「.....ん。」
『なんなんですか？私、もうすとぷり降りたんですよ。早く帰って欲しいとか無いんですか...え？』




俺は、その子に一枚の紙を押し付けた。




さ「なんなんですか、とか言ってるあたりるぅと推しのりすなーだったんじゃない？降りたかもしれないけどさ、最後に会ってみたくない？」
















『................は？』

1→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す