マイクの管理人さんの違法マイク狩り

２３本目 ページ24

寂雷目線




A君は小さな寝息を立ててよく眠っている。




まあまた夜通しラップバトルでもしてたんだろうけれど。



A君らしいけどね。






だけどAくんはいくらラップがうまくても女性だ。


体は大事にしてほしい。




『んう…。』




寝返りを打つAくん。



布団がずれて細い腕があらわになる。






寂雷「…。」




私も男だということを理解してほしいね。









こんな年上に想われても困るだろうけど。



だから私はこの気持ちは心の底にしまっておこう。



Aくんは独歩君とか一二三君とか…ほかにもたくさん年の近い男性に言い寄られるだろうから。




私が口出しすることではない。






私は布団からはみでたAくんの腕を布団の中に収める。





寂雷「はぁ…。」



一二三君と独歩君がいなくなった病室に私のため息だけが響いた。

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