マイクの管理人さんの違法マイク狩り

２９本目 ページ31

乱数目線



独歩「すいません！すいません！ほら！一二三も謝れ！すいませんすいません！！！」


リーマンのおじさんは走ってきたと思ったら全力でAに頭を下げる。




Aの手にキスした時はさすがの僕もイラっとしたけどね。


僕のAなのに。





独歩「すいません！すいません！俺の残業増やしていいですからどうかお許しを！！」






こんな大人にはなりたくない。




一二三「ふふっ、照れているのかい？可愛いね。」



『全力で一回死んでください。』



肝心のAはというとホストをにらみつけている。





さすがA。



乱数「馬鹿だねぇ〜、Aあーいう王子様タイプあんまり得意じゃないのに。ねえ？帝統。」


幻太郎「フリーズしてますね。」


帝統「きす…きす…Aの手に…きっす…。」









帝統は完全にフリーズしていた。


手の甲にキスだけで衝撃受けすぎでしょ。






こういう時は、









乱数「消毒っ！」









ちゅっ





『は。』



これくらいしとかなきゃ。




僕はホストとは少しずれたところにキスを落とす。



『な、なにしてんの！？』



乱数「えー？いいじゃん別に〜。」


Aは慌てるけど僕は笑って見せる。



こうごまかせば大体許してくれるもんね〜。




『はぁ…。』



ほらね？






寂雷「飴村君、同意なしにこういうことをするのは…。」



うるっさいなぁ。



乱数「えー？最初にしたのじじいのとこのホストじゃん！えー？何？もしかして嫉妬？だっさーい！」






ぷくくっと僕は笑う。






寂雷「なぜ私が…。」



ばかばかしい、というように首を振るじじい。





乱数「えー？そんなこと言っちゃっていいのかなぁ？」







僕は知ってるよ？



お前にが昔からAに年甲斐もなく恋をしてるって事。









だけど…








・









・









・









乱数「お前にAはあげないから。」









それは寂雷のじじいだけに向けた言葉じゃない。



幻太郎にも帝統にも、一郎にももちろん佐馬刻にも、



ほかの誰にだって







Aを渡す気はない。

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二郎のキャップ

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