嫌味な先生 2 (和牛:水田さん) (ページ23)

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[河井サイド]

病院について
医者に診てもらうと

気は失ったものの、特に異常はないらしい。

病室のベッドで眠るAは
いつもの鬱陶しいAと違って
ちゃんと女の子なんやな、て思えた。

ﾌﾞｰﾌﾞｰ…
『もしもし賢ちゃん？』

(川西)『もしもし？Aどう？』

『特に異常は無い、って。』

(川西)『そか、良かった。

あ、そうそう……ごめんやけど
俺ちょっと時間かかりそうやねん
出来るだけ早めには行くけど』

『ん、分かった』

(川西)『じゃよろしく〜』

………

数分後、Aは目を覚ました。

『どっか痛い？』

A『？……え？どこ？』

『病院。
倒れてきた用具の下敷きなってん。
前見れ、て言うたのに…』

A『あぁ……ごめん、ゆず兄。』

『いや、俺もちゃんと守れんくてごめん。』

A『………』

『話の続きやけど、試してみるか？』

A『？……なにを？』

『大人の恋ってどんな感じか、とか
先生は生徒を生徒としてしか見らんのかとか
聞いてきたやん。さっき。(69話)

俺と試しに付き合ってみるか？
て聞いてんねん。』

A『っ…は？
いやいや……先生が冗談で
そんなこと言っちゃダメでしょ…』

ホンマにな…
俺今すごいこと言うてるよな。

『冗談で言うにはリスク高すぎやろ。』

A『………で、でも…』

『俺はええよ？
他の生徒は無理やけど

なんかよう分からんけど
Aやったら、[生徒]やなくて
ちゃんと[1人の女]として見れる。』

A『ゆず兄、落ち着いて……』

『落ち着いてるやん。
今の俺、パニクってるように見えてる？』

A『……』

『どうする？……お前次第やで？』

ベッドに座るAの逃げ場を無くすように
ベッドに手を置き、片膝を乗せる。

A『ちょっ…せ、せんせ……』

『ん？…PTAにでも報告するか？www』

顔をAの顔に近づける。

A『ふざけてる場合じゃない、から…』

ギュッと目を閉じたA。

『ふはっwww

キスまでするわけないやろww
さすがにそこまでヤバくないわww

冗談やてっ』

と頭をポンポンする。

Aは赤くした顔のまま
ビックリしたように目を開けて

A『……ぇ…？

……もう！！！やめてよ！！？
ほんっっっとに！！！
どうしようかと思った！！！！！』

『っ…www』

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ!

……

水田『……は？』