嫌味な先生 2 (和牛:水田さん) (ページ24)

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[水田サイド]

タクシーをつかまえて
Aが運ばれた病院まで急ぐ。

ちゃんと、廊下は走らずに
早歩きで病室に向かう。早歩きで。

ーーーー
おじさん｢おいごらぁ！歩け！｣

『早歩きです！』

いつもは俺が言う側やのに……
ーーーー

病室に入ると

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ!

『………は？』

何やこれ…どういう状況？

Aが座ってるベッドに
ゆずるが片膝のっけて…
左手はAの左側に置いて
右手は…頭の上で
顔は……異常に近い…

どう考えても…

『ゆずる……お前……何してんねん…？』

河井『あれ？
水田お前、授業は？』

『抜けてきたに決まってるやろ！
応えろや、何してんねん？』

河井『な、そんな怒らんでもええやん。
別に何もして無いし。』

『何もしてない？』

……嘘つけ。
そんな体勢でようそんな嘘つけるよな

『……もうええ。
お前、学校に帰れ。』

河井『は？何で？』

『Aに話聞くし、
保護者に連絡取ったら
病院来れるらしいから。
親御さんには俺から説明する。』

河井『それやったら
別に俺おってもええやろ。

てかその現場いたん俺やし』

『いや、俺から説明する。』

河井『そんなこだわる必要ないやろ。』

『こだわってへん。担任やからや。』

河井『はっww
またそれ？それ言えば
何でも通用するて思てる？』

『………通用もなんも、
ほんまの事言うただけやろ。』

河井『………あっそ。もうええわ。
じゃ、帰る。

……A、お大事に。
ほんまごめんな。また。』

A『ゆ、ゆず兄……』

……ﾊﾞﾀﾝ

……

それから明るく話せるわけもなく、

その時の状況を聞いて
賢志郎来て、お母さん来て……

その他に何も無かった。

何も無いのが当たり前。
教師と生徒なんやから。

……でも何でやろ、色んな事にイライラする。