【募集企画】シェアハウスでの非日常

プロローグ by颯揮 ページ23

俺は幼い頃から父さんと母さんに愛されて育てられた

家はけっこうな資産家で辛い事など殆ど無かった
･････ある出来事が起こる前は


「････ねぇ、嫌だよ･･･置いていかないで！1人にしないで！！」


俺が居なければ･･･あんな事はなかったのだろうか


「････颯揮様、あれから大分変わりましたね」

「しょうがないですよ、――――なのですから」

「だけど気味が悪いわよね」

「そんな事言わないの、あんなに幼いのに全部1人でやってるんだから･･･」

「私達も頑張りましょう」


それから俺は仕事を1人でするようになりメイドや執事から気味悪がられ自分の中にあった何かが消えた

小学校に入ってからも他の奴から嫌われ虐めを受けた･･･それから、俺は心の中にある何かを忘れた

中学校でも変わらず虐めは続き先生も見てみぬフリをしていた

「････なんでしょうか」


高校からの俺の生活は一変した
ある組織に入る事になった
入ると言っても無理矢理だったから初めは嫌々していたが数日経つと何も思わなくなった

「今回はこれを頼みたい」

「解りました」

だが心の中では何かが渦巻いていた

その数日後、俺はその組織を辞め普通に暮らしてきた

あるメールが届くまでは

『このメールを見たなら貴方は能力者ですね？
もし、失った"何か"を再び見付けたいならここへお越しください。
貴方のような方も居ます。
場所はこのメールに記載されています。
来るか来ないかは貴方の自由です』


「･･･行くしかないか」

暗い夜道の中俺は歩き始めた

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