茸の和風ハンバーグ(前) ページ2
からんからん、軽い鈴の音共に店の扉が開く。時刻は既に夜の九時を回っていて、外は雨ということで騒がしくなっていた。
「悪い。止むまで雨宿りしてもいいか」
黒い隊服を濡らした土方がそう言うと
、この店の店主である相沢Aはにこりと人当たりの良い笑顔を浮かべ、暖かいお茶を土方に差し出した。
「すまねぇ。初めてここに入ったが…ここは飯屋なのか？」
「…ええ。ご飯でも、何でも。お客様の食べたい物があれば何なりと言って下さい。直ぐに作れますよ」
そうか、と頷く土方にAはメニュー表を差し出す。だがそのメニュー表には『今日のオススメ・茸の和風ハンバーグ』としか書かれておらず、土方は疑問に眉を寄せる。
「…これしかねぇのか？」
「いいえ？先程も言った通り、お客様の後要望でお作り出来るので。それは私のオススメというだけです」
「……じゃあアンタのオススメで」
畏まりました、とAは頭を軽く下げ土方に笑みを向ける。その笑みがどうにも優しいもので土方は少し戸惑ってしまった。
「土方さん。作っている間、もし暇でしたらそこの棚にある本を好きにお読み下さい。私の『オススメ』です」
そう言って隣のキッチンに向かうAを見ながら土方は煙草に火を付けた。行儀が悪いかもしれないが今は自分しか客は居ないので少しくらいはいいだろう。
雨がザァザァと地面に叩きつけられる音を聞きながら、土方はゆっくりと息を吸った。
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
