冬の日 クリスマス 快斗さん�� ページ5
恍けた声が聞こえた刹那、ふっと彼の息が耳の中に吹き込まれた。
今までとは比べ物にならない変な感じがまた体を巡った。
「嫌じゃない……です!」
ふわふわした感じの中、このよくわからないくだりにピリオドを打ちたくてそう叫んだ。
これなら聞こえただろうと淡い期待を抱いて。
「言ったね？ 『嫌じゃない』って」
今まで見えなかった彼の顔が急に映り込んだ。
その顔はとてもとても嗤って如何にも『快斗』と言う感じだった。
そしてまた、快斗の顔が逸れ、耳元で。
「全部、Aの所為ってことで」
と囁かれた。
しかもそれだけでは終わらない。
はむり、と耳を甘噛みされた。
歯が痛い筈なのにいたくなく、舌が気持ち悪い筈なのに気持ちよく。
先程からずっと続いている『ぞわぞわ』がもっともっと拍車をかけてくる。
「ひゃ……ん、かいと……っ」
変な声。自分の声とは信じたくない。
快感を逃したく、躰を捩るも彼の足が、手が邪魔をする。
ただただ何かが蓄積されていく――これどうなってしまうんだろ。
まともに物事が考えられない。
「あれさ、分かってると思うけど、嘘だからな」
ギリギリのところで保たれている理性を頼りに「な、にが？」と聞き返す。
彼は右手をそっと私の頬に当て、知らぬ間に流れていた涙を拭った。
そのまま右手を唇に当て、ゆっくり降下させ、鎖骨を伝い、胸の合間を縫って、お臍のやや上の辺りでピタリと止まらせた。
そして人差し指を立て、服の上からお腹の中央に円を描き始める。
2.3回くるくると回したところで、一度止まり。
「今日がクリスマスってのを知らないってこと」
素早く、服の中に手を入れた。
そして先程と同じように円を描く。
ダイレクトな彼の指触りが、囁かれる彼の声が、すべてが『ぞわぞわ』に変換される。
「ねえ、快斗やめて……もう、やめて」
もう多分これ以上進んだら戻ってこれない。
最後の願いよろしく、必死に懇願した。
「やだね」
案の定一蹴された。
「つーかそんな顔、誘ってるでしょ」
その言葉を聞き終わるか否かのタイミングでより顔が近づいた。
彼の左腕に促されるかのように上体を起こされ――唇同士が触れる。
触れるだけにとどまらず、密着して――なんというがこれはキスなのだろうか。
柔らかくて、暖かかくて、なんだか甘い。
酸素を求めて、つい口を開けてしまうと、彼の舌がにゅるりと私の口内に這入る。
口の中を蹂躙され、荒らされ、気を失いかけたところで彼はそっと離れた。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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