冬の日 おうちデート 降谷さん� �ベレー帽さまリクエスト＊ ページ38
「お邪魔します……！」
私は恐る恐るドアを開ける。すると零が優しく迎え入れてくれた。
都内の多分お家賃少し高めのマンション、零の家だ。
「いらっしゃい。駅まで迎えに行こうとしたんだが……」
零はなんて言いつつ、笑って私をリビングに行くように促した。
綺麗に片付けられていて掃除もキチンと住んでいるようで想像通りの家だった。
けれど基本的に物や家具が少なく、殺伐としている風にも見受けられる。
「いっ、いえお構いなくっ！」
「いつものAじゃないみたい。何を緊張してる？」
自分の名前を呼ばれるだけで少し心の奥が締め付けられる感覚。
けれど相反して、口元は緩んでしまう。
「なんか本当に付き合ってるんだなあって」
緩んだ口からそんな言葉が漏れた。慌てて口を塞いだが、もう遅かった。
零はまた笑ったが、少し意味深な笑みだった。
――私と零はつい、数か月前に付き合うことになった。
なった、というと余所余所しい感じもあるが正直現実感がなかった。
なんというか、出会いが出会いで。
私は就活浪人のフリーターで食い繋ぐためにコンビニのバイトをしていた。
バイト先のコンビニをよく利用していたのが彼だった。
俗にいう、一目惚れをしたのである。
店員と客。そのままで終わると思っていたのだがある日不意に。
「いつもと同じですね」と呟いてしまった。
「同じ？ ――ああ買っているモノですか」
以外にも彼は返事をしてくれて少し笑った。
幸い他のお客様はおらず、私は話を返してしまう。
「店員が言うのもなんですが……バランスとかはよくないですよ」
「そうですねえ、添加物も多そうですし。でも職業柄、手軽に食べれるモノがよくて」
少年のような若々しい声。店内の空調で髪がさらりと揺れる。
何気ない彼の一面が私の頬を紅潮させる。
下手に意識しないように、商品を袋に入れ、会計を済ませ、お釣りを渡した。
渡すときに触れあった手がもどかしく感じる。いつもより温かく感じられた。
唐突な焦燥感が私を襲った。考える前に口が動いてしまう。
「あ、あの」
「どうされました？」
彼の純粋な目が私を見据える。
我に返って「すみません、なんでもありません」と謝る。
すると彼はまた優しく笑った。
「実は店員さんと少しお話してみたいと思ってまして、今日はその嬉しかったですよ？」
「え？」
頭が真っ白になる。
そしてさらに思考を停止させる一言が彼の口から告げられた。
「よければ連絡先、交換しませんか？」
冬の日 おうちデート 降谷さん�◆ �ベレー帽さまリクエスト＊→←秋の日（？） ぽっきーげーむしませんか！？ ��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
