冬の日 おうちデート 降谷さん�◆ �ベレー帽さまリクエスト＊ ページ39
――と馴れ初めはこんなものであった。
まるで少女マンガよろしく都合よく進展していった。
名前も知らない関係だったが(あっちは私の名前は知っていたが)、思っていたより話も合い、ご飯に行ったり、世間的にいう「デート」みたいなことも数回した。
で、丁度二週間前の事。
思いもよらないメールが届いていた。
「よかったら、ウチに来ない？」
私はほぼ反射的に「行きたいです」と返信を送っていた。
で、今の状況である。
私はきっと来世はひどい仕打ちに遭うんだってくらいの人生だ。
私は今、好きな人の家にいる。当然の如く二人きり。
これ以上の幸せがあるだろうか。
いや、ない。
「A」
「なあに？」
零の方を振り向いた。すると零は優しく笑って私の頭を撫でた。
「呼んでみたくなっただけ」
「ペットじゃないんですよー！」
また零は笑う。
いつだったか、零の職業は警察官だと聞いたので、もっと厳しい人なのかと思ったがそれは偏見で、私の前ではとても優しい人だった。
そう、零は私より2つ年上で、お兄ちゃんみたいなカンジもする。
「れーい」
「なんだ？」
「呼んでみただけー！」
……なんだか自分が自分じゃないみたいだった。
私ってこんなキャラだったっけ？ こんなに甘えん坊だったか？
なんて一度冷静になってみるものの、零と視線がばっちり合ってしまって思考が吹っ飛んだ。
顔は多分赤くなっている。でも何かに突き動かされるように例の胸の内に飛び込む。
零は少し驚いているようだったが、すぐに優しく笑って私の背中に手を回した。
不意に、心臓の音が聞こえる。これは私の音？ それとも零の音？
どっちでもいいや、と言わんばかりに私は零のをぎゅーっ! と抱きしめる。
「あはは、痛い、痛い。俺はちゃんとここにいるから」
含みのある言い方だった。
零は左手の人差し指で私の頬をつんつん押したりなぞったりする。
小さな子供が悪戯するように。
「――こんな出会いがあるもんなんだね。コンビニの店員と客だったのに」
零はなぞるのをやめ、私の頬をむにむにといじる。
なんだかこそばゆい――って言うか恥ずかしい。
「Aの方から声をかけてきて驚いたんだよ？ 俺も気になってはいたけどさ」
「ええ？ うっそだー」
「本当はね、家の近くに別のコンビニがあるんだ。でも君に会いたくて、あの店に通ってた」
確かに、と私は声を漏らす。ここに来る途中にもっと近いコンビニはあった。
目を見開くと零はふっと笑う。
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アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
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