夏の日 すべてが終わった日の後で 降谷さん� �のんの様リクエスト＊ ページ31
日がじりじり照りつける真夏の日の事である。
直射日光に加え、地面から跳ね返る熱も私たちのヒットポイントを削っていく。
時折吹く風だって、肌にまとわりつくような暑さをもっていて、大層気分が悪い。
そんな中、私とコイツ――結城Aと降谷零は背広を着ていた。
クールビズ、なんて言葉は私たちは知らない。
「にしても暑いですね。先輩」
「これはきっと日本壊滅を目論む秘密組織の攻撃の一部に違いないと私は推測する」
下らない話をして私達は米花町を歩いていた。
車で来てもよかったのだが、目的地には駐車場がない以上公共交通機関を使うほかなかった。
「機嫌悪いんです？」彼はキョトンとした顔で言った。
私は良い訳あるか、と舌打ちをする。
降谷は公安の中では男女構わず、人望があるだとか、イケメンだとか、エリートだとかいい評判だらけだが、近しい人間になるとそうでもない。
人の指示は聞かない、独断で行動する、危険を顧みない、人使いが荒い、態度が悪い、自己中心的
――挙げればきりがない。
日本の為、国民の為に犠牲になるのが警察官であり、公安となればより自身を押し殺さなくてはならない。その心意気があるのは大いに認めるし、尊敬もする。
しかし、時に彼は――もう、よそう。
どういったって、彼は変わらないのだから。それにかわってほしくないのだから。
ま、そんな一人語りはここまでとして、私たちは目的地に到着した。
……本来、ここは彼はもう二度と訪れてはいけない場所だ。上からは止められている。
しかし、彼はどんな手を使ってもここにこようとした。
見かねた私が、彼に助け舟を出したのだが色々ペナルティが課せられた。
だから、本当に私は今、機嫌が悪い。
「A先輩、あの、本当にありがとうございます」
振り返ると、彼は私が見たことのない表情を浮かべていた。
懐かしみ、嬉しみ、安堵し、微笑み、しかし、悲しそうで切なそう。
私だって人間だ。彼の気持ちが分からなくもない。
しかし私たちは公安だ。彼のような気持ちを抱いてはいけない。
「３０分間よ」
「え？」
「それ以上は流石にかばえない。わかった？」
彼は静かに首を縦に振り、『そこ』に入っていった。
数秒遅れて私も『そこ』に入る。
来客を告げるベルの音が少し心地よかった。
ちなみに目的地は『ポアロ』と言う店だった。
降谷が『安室透』として働いていた店である。
もう二度と来てはいけない場所、しかし特例で今回はここへとやってきた。
夏の日 すべてが終わった日の後で 降谷さん�◆ �のんの様リクエスト＊→←秋の日 ハロウィンよりも 白馬さん��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニオタ - やばいやばいやばい！！快斗くんやばい…っ！！！ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜の花びらさん» 深夜にレス失礼します。この作品の続編にリクエストを投稿しましたので、お時間のある時にご覧いただければと思います。リクエストありがとうございました。 (2018年1月20日 2時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - ひよこさん» よかったです〜〜！ ぜひぜひ何度でもしてください〜〜！ 私も楽しかったです〜〜！！！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - イヲハさん» ありがとうございます！！すごく面白かったです感動しました！ほんとに私が想像していたスコッチでした（n回目）またリクエストすると思いますがよろしくお願いします！笑そして昨日楽しかったありがとう〜 (2017年12月15日 6時) (レス) id: 7e626f0eed (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - シルビアさん» 深夜にレス失礼します。コメントありがとうございます。修正しようと思っていたのを忘れていました^^; ご指摘ありがとうございます！！ ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年12月15日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
