愛され貴族【iwdt・nbdt】

ラジオの光景 ページ18

3人やるラジオ。
今回、俺と翔太と照。
素顔がテーマだけど、流石にラジオでは出さない筈だよな…？
あくまで仕事中だし…。

「素のトークの時間です。」

俺が何故か仕切っている。
これはまだ良い。
何でテーブルの下で2人揃って俺の足を触るんだ！くすぐったい！

「舘さん、最近、構ってくれないんだよなー。康二や佐久間に構い過ぎ。」

「えっ、いやいや…照だってふっかとかに話しかけてるし、振り付け考えたり、忙しそうにしてるから。」

「えー！じゃあじゃあ、俺から話しかけたらちゃんと対応してくれる？」

「しょ、翔太も喋ろ！凄い必死なんだけど、照。」

ここまで何故か会話に入って来てない翔太に話を振る。流石に素のトーク過ぎる！
喋らないくせに机に乗せてない方の俺の手を恋人繋ぎしたくて絡めてくるんだから！

「だって、舘さんと話すの緊張するんだもん。」

「そ、そう？」

中途半端な仕事モードだよ。
まあ、翔太は基本、仕事の時は滅多に「涼太」って呼ばないもんね。

「最近の近況、何かありますか？」

一応、話を変えてみる。
近況に振った所で俺たち、暮らしてるからなー。日常を共有しちゃってんだよね。

「舘さんの作る鍋が最高に美味い。」

「翔太、よくぞ言ってくれた！」

「あ、ありがとう…。」

これ、大丈夫か？
まあ、何とでも誤魔化せるから大丈夫か…。

「もうね、全部のタイミングが最高。シメまで美味かった。」

「確かに。野菜の甘さとか、引き出してるんだよな。お肉の柔らかさも丁度良かった。」

何で俺の話ばかりなんだよ。
リスナーさんは他の人の話も聞きたいよ！

「まあ、本当の本当に近況の話なんですよこれ。3人で鍋を食べたというね。えーっと、個人的な近況も良いと思うけど？」

「めめと買い物した。」

そういうのそういうの！
俺関連の近況じゃなくて他のメンバー絡みのやつ！

「何、買ったの？」

「カバン。」

「お揃い？」

「んな訳ねぇーだろ！何で俺があいつと一緒のカバンを買わなきゃいけないんだよ！」

翔太の話題に照も食いついてるし、良いぞ！

「じゃあ、照の個人的な近況を聞きたいんですが…ここで一曲、聴いてもらいましょう！デビュー曲のカップリング曲でSnow World！」

思ったより、ちゃんと出来た。
あまり期待はしてなかったけど、順調！
曲を流してる最中に、2人して俺の手を握ってくるのはどうかと思うけど！

「3人のラジオ、良いね。」

「エモい。」

やっぱり、素が出ちゃってる！

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