失った。 ページ31
「・・・・・まさかの一年生だとは」
紅「驚きすぎて腰抜かすとこだったわ。」
あかねとボールを片付ける。
「ん？」
《男子バレー部》と書かれたボール。
「・・・・・・ああああーー！！！あっちの片付け忘れてたー！！！！」
女子バレーに入部したと言っても私はまだ男子バレーにも所属したまま。
「頼んだ！」
片付けをあかねに任して男子バレーに走る。
そっか、男子バレー退部しなきゃいけない。
もともと、兄貴に騙されて入っだとは言えマネ先輩とのガールズトークや部の温かい雰囲気は結構好きだった。
ふと、赤葦の顔が浮かぶ。
入部後、初めて兄貴以外に話しかけてくれた人。クラスメートであり、学年でもイケメンと評判がいい。
赤葦と話す機会減るのかな・・・
「・・・て、何私がガッカリしてんの。」
たかがクラスメート、たかが部活の選手。
たかが・・・・・友達。
別にクラスでも体育館でも、話そうと思えば話せる。
退部したくらいで寂しくなる事も無い。
・
・
でも、
「寂しいな・・・・・・」
赤葦。
まさか私、赤葦が・・・・・
高校生で定番の一文字
いや、無い無い。
確かに優しいし、バレーうまいし、か、かっこいいかもしれないけど・・・・・
赤「A。」
「ぎゃっ！」
すぐ近くにいた赤葦に驚き、可愛げのない声が出る。
赤「そこまで驚かないでよ。」
「ご、ごめん」
ちょうど赤葦のことを考えていたのと、試合前に言ってしまった
『好きだから！』
そのせいで顔を上げられない。
赤「・・・・・・Aのバレー、すごかった。」
「・・・・本当？」
赤「あぁ、スパイクめっちゃすごかった。」
顔が熱くなる。
私てやっぱり・・・・・
赤「俺まだ試合あるから見ててよ。」
「うん。」
顔をあげた。
「じゃあ、「Aー！我が愛しき妹よー！」
なに？・・・・・・！？」
兄貴にドーンと突進され、よろめく。
目の前に広がる赤葦の顔。
唇には暖かい感触。
赤葦が使う制汗剤の匂い。
私のファーストキスは
こんなふうに失った。
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rye(プロフ) - 26ページ目のとこでスポーツやってる人は爪を長く伸ばせませんし、ネイルもできませんよ (2019年1月30日 11時) (
レス) id: 2ff1dabc30 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 訂正します！お褒めの言葉ありがとうございます！ (2018年12月14日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 夢主ちゃん可愛い！赤葦くん頑張れ！！…ﾀｲﾄﾙ【復活】冒頭ですが夢主の名前が「木兎」ではなく「如月」になってました。 (2018年12月12日 18時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
サナ - すいません。ありがとうございます！！ (2018年11月30日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
蜂の巣 - 「もういやだ。１」の赤葦くんのｾﾘﾌ「…『烏野』です。今日は〜」ではなく「…『梟谷』です。今日は〜」ではないですか？ (2018年11月29日 20時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サナ | 作成日時：2018年11月18日 21時
