忘れて ページ32
顔いっぱいに広がる赤葦の顔。
驚きで見開かれた目。
すぐ近くに感じるの匂い。
唇の温かい感触。
静まりかえる体育館。
赤「「は、「あぁぁぁぁあーーー!!Aと赤葦がキスしたゾーーー!!!」!?!?」」
「 $ € ☆% ° # */////!?」
兄貴の声で我に返った私達はバッと離れる。
赤「っ////」
赤葦が片手で顔を覆う。
私も手で口を隠して後ずさる。
顔が、体が熱い。
きっと茹でタコのように赤いはず。
え、確か赤葦と普通に話して、
それで試合見ることに返事して・・・・・
「・・・・・・・この、アホバカマヌケオタンコナスの最低兄貴!!!」
木兎「ゴフッッ!!」
後ろにいた兄貴のみぞおちに拳を叩きつけた。
「最っ低!バカなの!?バカなのはその頭だけにとどめてよ!私を巻き込まないで!!」
兄貴のほっぺたをムニョーンと引っ張る。
木兎「A顔真っ赤「うるさい、うるさい、うるさーい!!ちょっと黙ってて!!」はい!」
周りを見ると木葉先輩と黒尾さんはニヤニヤしているし、尾長くんや音駒の一年生は顔を真っ赤にしているし、他の先輩達は身体を硬直させていた。
赤葦は相変わらず顔を手で覆いながら、木葉先輩にからかわれている。
指の間から見える顔が赤い。
もともと赤い顔がもっと赤くなる。
木兎「ちょっ!A!?」
そこから私の記憶はない。
・
・
・
「・・・・・ん。」
赤「気が付いた?」
「どわっ!」
すぐ近くで聞こえた赤葦の声に驚く。
そしてまた顔が熱くなる。
「な、なんで赤葦が!?てか気が付いたって!?てかここどこ!?」
赤「そんなに質問されても答えられない。」
矢継ぎ早に質問してしまった。
赤葦はため息をつく。
赤「ここ保健室。Aが顔真っ赤でぶっ倒れたから俺が運んだ。」
賞賛の拍手を送りたいほどの冷静さ。
だがすぐにあの状況を思い出し話せなくなる。
赤葦も一向に口を開かない。
赤「「あのさ」」
同じタイミングで口を開く。
「ど、どうぞ。」
赤葦にゆずる。
赤葦は一呼吸置いて話した。
赤「さっきの事、
忘れて。」
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rye(プロフ) - 26ページ目のとこでスポーツやってる人は爪を長く伸ばせませんし、ネイルもできませんよ (2019年1月30日 11時) (レス) id: 2ff1dabc30 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 訂正します!お褒めの言葉ありがとうございます! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 夢主ちゃん可愛い!赤葦くん頑張れ!!…タイトル【復活】冒頭ですが夢主の名前が「木兎」ではなく「如月」になってました。 (2018年12月12日 18時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
サナ - すいません。ありがとうございます!! (2018年11月30日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
蜂の巣 - 「もういやだ。1」の赤葦くんのセリフ「…『烏野』です。今日は〜」ではなく「…『梟谷』です。今日は〜」ではないですか? (2018年11月29日 20時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナ | 作成日時:2018年11月18日 21時