. ページ8
.
武道｢オマエの姉ちゃん、すごく怖いけどよ…優しいんだ。
オレが好きなものを一緒に取り合ったり、言い合いしてんだ。
お互いに好きだったもんは、本当に好きで好きでどうしようもないぐらい好きだった。
今日、それを思い出したよ。｣
直人｢？｣
橘は、本気で夢女のことを好きだった。
オレたちと一緒に喧嘩しに行こうとした夢女を本気で止めて、泣いたことまであった。
それを見て、夢女は今日はごめん、と橘のそばに居た。
でも、夢女が目線を外した瞬間、泣いてなかったし煽ってきた。
……あん時初めて思ったもんね、女ってコエーって。
武道｢よくわかんねー話だよな？
ぶっ飛んだ話だけどよ、2017年の今日……オレ、駅のホームから線路に落ちてさ。
死んだと思って、気づいたら中学生。
12年前の今日だった。
これってなんて言うの？｣
直人｢タイムリープ！！？｣
武道｢そう！！それそれ！
長ぇー夢、見てるだけかもしれねー。
…けどさ、きっと…
神様が最後にもう一度夢女に会わせてくれたんだ。｣
直人｢え？どーゆー事？｣
武道｢12年後の7月1日、
オマエの姉ちゃんは死ぬ。｣
直人｢…っ、｣
武道｢そん時、オマエも一緒に死ぬんだ。｣
直人｢…｣ゴク…
武道｢"2017年、7月1日"！
この日を覚えとけ、ナオト！！
そんで姉ちゃんを守ってやれ！！｣
もし、
これが現実ならオレは未来を変えたい
武道｢なんてな、信じられるワケねーかこんな話。｣
アイツの死を知らずに生きていた
アイツの死をテレビの前で見るしか無かった
武道｢でも頼むよ。｣
あのやるせなさ、あの悔しさを
やり直したい
握手を求め、手を差し出す。
ナオトの目は揺らいでいた目から、覚悟を決めた目をしていた。
直人｢……うん…わかった｣
___ガシッ
________ドクンッ
武道｢ッ！！｣
｢気がついたか！！？｣
武道｢……ここは…｣
｢駅の医務室だよ。君は駅のホームから線路に落ちたんだ。｣
2017年7月4日！？
夢…見てたのか…
武道｢あれ！？
あんな状況でオレ助かったのか！？
ケガ一つしてねーぞ！？｣
__｢少し二人で話をさせてもらってもいいですか？｣
｢あっどうぞどうぞ。
彼が君を救ってくれたんですよ！｣
武道｢へ？｣
そばに居る男の顔を見る。
ナオト｢橘 ナオトです。｣
武道｢……、…？｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコパイ - すいません。厶ーチョも候補に入れて貰う事は可能ですか? (2月1日 22時) (
レス) id: 496bb03a01 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - ち と せさん» 初めまして！大寿くんですね、了解しました！協力ありがとうございます！ (1月14日 14時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 皐月さん» 初めまして！了解しました！ありがとうございます！ (1月14日 14時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
ち と せ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。大寿オチを見たいです！👀❤️ (12月20日 1時) (レス) @page10 id: 1c4599e2ec (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - はじめまして｡一虎､大寿落ちをみたいです!! (12月18日 23時) (レス) id: 3e7a3f5fbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春猫
| 作成日時：2023年11月30日 9時
