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_____ブンッ
猪はなんの躊躇いもなく私たちに刀を振るう。
『…あの、』
炭治郎「ああ!済まない、少しだけ我慢してくれ!
大丈夫だ、俺はいつもねづ……
鍛えてるからな!!」
ねづ…?
?「俺の刀は痛いぜ!!
坊ちゃんが使うような刀じゃねぇからよォ…
千切り裂くような切れ味が自慢なのさ!」
炭治郎「やめるんだ!!
そこに鬼がいるんだぞ!!」
?「知るか!!」
鬼殺隊が鬼のことを知らない、なんて…
到底考えれられない。
鬼「虫め 消えろ 死ね…」
___ポンッ…ギャンッ
炭治郎「……!!」
?「いいねいいね、アハハハ!!」
炭治郎「(突然畳が裂けた。
鼓の音と同じ速度で獣の爪痕のような形____…)」
____ポン
炭治郎「(右回転…)」
_____ポン
炭治郎「(左回転……)」
鬼「虫め 虫けら共め…」
_____ポン
炭治郎「(だんだん分かってきたぞ!!)」
____ポン
鬼「ボソボソ……」
_____ポン
炭治郎「!?」
『……!』
鬼は鼓を叩いてないはず。
なのに部屋が変わった…?
他にも鬼がいるのか、それとも鼓を持っている者がいるのか。
なんにせよ、気をつけなければ。
炭治郎「他に鬼がいるのかもしれないな。」
『…そうですね。』
炭治郎「とりあえず進むしかない。
…てる子、後ろにいるんだよ。」
てる子「うん……」
扉を開けると、右の廊下の奥に人が喰い散らかされている。
…無惨な死体だ。
てる子「ど…どうしたの?」
炭治郎「大丈夫、鬼はいないから。
さぁ、向こうへ行こう。
振り返らずに真っ直ぐ前を向いて。」
こんな惨い死体…子供には見せられない。
この子の兄もそうなってなければいいけど…
炭治郎「…今までに嗅いだことのない血の匂いがするんだ。」
『…え』
炭治郎「独特な血の匂い…」
いやその前に、全然血の匂いなんかしないけど。
しかも独特って分かるわけないけど。
炭治郎「…ここの襖の中からだ。」
『……。』
炭治郎「開けるぞ。」
『…はい。』
___チャキ…
すぐ刀を抜けるよう、構える。
____スパンッ
?「……!!」
中には男の子がいて、鼓を叩こうとした。
……人間!
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第十一幕 猪 は 牙 を 剥 き 善 逸 は 眠 る→←第十幕 突 然 の 猪
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春猫(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます!無一郎くんですね!了解しました! (2021年12月6日 1時) (レス) @page2 id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 私は、無一郎 に一票 です! (2021年11月16日 15時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございます!伊黒さんですね!私なりに精一杯書かせていただきます!ありがとうございます! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 大刀洗さん» 大刀洗さん、コメントありがとうございます!善逸ですね、分かりました!! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 美星子さん» 美星子さん、コメントありがとうございます!煉獄さんですね、かしこまりました! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年10月12日 12時