【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。9 (ページ3)

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[第35話] 綻びページ3

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レイside.

___ﾊﾞﾀﾝ…

ﾚｲ｢あっ……｣

……どうしよう、どうしよう。

ﾚｲ｢…考えなきゃ……
でも、でも…｣

ｻﾞｯｸ｢おいレイ！
何やってんだ！｣
ﾚｲ｢！｣ﾋﾞｸｯ

ﾚｲ｢……あぁ。｣

___ｷﾞｨ…

…夢女side.

ｻﾞｯｸ｢マジで家の中みてぇだな……｣
『暗いなぁ…』
ｻﾞｯｸ｢…すっげぇ花の匂いすんな。｣
『ザックに花の匂いなんて分かるのか…？』
ｻﾞｯｸ｢失礼だな、お前。

しかもニセモノかよ。｣
『ニセモノなんかーい。』

ｻﾞｯｸ｢……なんだ？｣

ザックは見た方に、ソファに二つの影があった。

『ひっ……なにあれ…』
ｻﾞｯｸ｢おお、死体だな。
…縫い目だらけだな……

あ？
腕がぬいぐるみじゃねえか。
口と体が引っ付いてやがる…人形か、これ……？｣

ザックはそれに触れようとした。
え、触んの？

ﾚｲ｢_____ザック。

やめて、ザック。
何があるか分からないから無闇に触れないで。｣
ｻﾞｯｸ｢……あ？｣
ﾚｲ｢_____ザック、やめて。｣

『レイ…？』
ｻﾞｯｸ｢…お前、さっきからどーしたんだよ。
何今更こんなもんにビビってんだ！｣ｶﾞｯ
『だから蹴っていい訳じゃないけど！？』

___ﾋﾞﾁｬ、ﾋﾞﾁｬｯ

ソファの上にあったものは、やはり死体だった。

ｻﾞｯｸ｢…あぁ？
なんだ死体かよ……

…気持ち悪ぃな。｣ﾎﾞｿｯ
『気味が悪い……』

ﾚｲ｢ザック！！
ねぇ、ザック！！！｣ｸﾞｲｯ
ｻﾞｯｸ｢！？｣
『レイ、！？』

レイは柄にもなく、ザックを引っ張った。

ﾚｲ｢お願い、お願い…！

お願い、殺して！
早く殺して！｣
ｻﾞｯｸ｢______おい！
急になんだよ！｣
ﾚｲ｢_____お願い、

早く____｣

ｻﾞｯｸ｢何言ってんだ！
ここでお前を殺してどーすんだよ！
まだ外にも出てねぇ！

____それに俺が殺したいのはその顔のお前じゃない。｣
ﾚｲ｢……っ。｣

ﾚｲ｢……でも、｣

___ｺﾂﾝ。

レイの手に本が当たる。
なんの本だろう…

ﾚｲ｢…この本……
そうだ……これは聖書……｣

聖書…って読んだことないし、読みたくもない…
文字ばっかの本って無理なんだよな……

ﾚｲ｢(______神というものは

嘘つきや穢らわしいものは嫌いなのだ。)

あぁ…、ああぁあ…｣
『レ、レイ…？落ち着いて…！』
ﾚｲ｢あぁあああぁああｯ、お願いザック！！｣

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