【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。9 (ページ8)

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…

___ｷｬｲﾝｯ､ｷｬﾝｯ

ﾀﾞﾆｰ｢…騒がしいなぁ。
もうすぐだよ、レイチェル。

ザックが全て知った時、君は……｣

ﾚｲ｢……｣ﾋﾟｸｯ

…

ｻﾞｯｸ｢……ったくよぉ。
時間とらせやがって…

だいたい犬ってなんだよ…
このフロアの奴、まじ頭どーかしてんな。

"このフロアはレイそのもの"
とか言ってやがったけどよぉ…

おい、もういいぞ。｣ｸﾞｯ
『上げるのも雑！！』
ｻﾞｯｸ｢なるべく床みんなよ、前だけ見とけ。｣
『わかってますぅぅぅぅ…』
ｻﾞｯｸ｢…真上見たら歩けねぇだろ。
おい、あそこみろ。｣

向こうの部屋と繋げるのは橋しかなく、本当に隣に歩くのは一人分の広さしかない。
その奥には花、ぬいぐるみ、箱など子供が遊ぶような物がいっぱいあった。

ｻﾞｯｸ｢いったいなんなんだが…

あぁ、くっそわかんねーよ。
…あいつのこと知ろうとしても俺の頭がついていかねー！

俺の部屋だしぐちゃぐちゃだし！
分かりやすく掃除しろよ！
目玉野郎もどうにかしねぇとなんねぇし！｣
『……落ち着きました？』
ｻﾞｯｸ｢落ち着かねぇよ！

…この先に進めば、｣
『ん？』

ｻﾞｯｸ｢レイのことが本当に分かるのか…？｣
『……さあ…？』

ザックは一歩一歩、橋を歩いていく。

____ﾊﾞｷｯ

ｻﾞｯｸ｢ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ！？｣
『ザック！？』

ザックが下へと落ちていった。
橋の板が抜けたのだ。

ｻﾞｯｸ｢ふざけんな！
どんな家だよ、ここはよぉ！
このフロアの奴マジでどうかして…

……やべぇ…｣
『ちょちょ、ザック！』

私は急いでザックの元まで行き、手を引っ張る。

『重いぃいいい…』
ｻﾞｯｸ｢…ｯ、
このままだとお前まで落ちんぞ！｣
『でもこのまま放っておくのも気が気じゃない！』

____ｽﾞｯ

私の力じゃ全然役に立たず、ザックの手は力がなくなっていく。
やっぱり鍛えておくべきだったか…

ｻﾞｯｸ｢ああ、…くっそ。｣

｢___お前は少し慎重になるべきだな、ザック。｣

私もザックの声じゃない。
そして男性でダニーさんの声じゃない。
もっと低い。

｢とはいえ、当然こうなるだろうとは思っていたが…｣
ｻﾞｯｸ｢うるっせぇ！
なんでテメェがここにいる！

クソ神父……！｣
『神父様…！』

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