【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。6 (ページ6)

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[第24話] 試練ページ6

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？｢君は誰だ？｣
ﾚｲ｢……。｣
『あれ、レイだ。』
ﾚｲ｢夢女…！｣

男性の後ろからひょこっと出てきた夢女。
怪我ひとつしてないみたいだし安心した…。

…夢女side.

？｢もう一度聞こう。
君は誰だ。｣
ﾚｲ｢……。｣
？｢なぜ黙る。｣
ﾚｲ｢…あなたこそ、｣

いやぁ、マジでこの神父様足速いわ、なんにも話してくれないわ…
でも待ってくれるのは待ってくれる。
優しいのか優しくないのかどっちだ。

ﾚｲ｢誰なの。｣
？｢私はこの協会の____神父だ。

グレイという。｣

この人はきっとこのフロアの殺人鬼なんだろうけど、私を殺そうとはしてこなかった。
本当に不思議な人…

ﾚｲ｢…神父様……？｣
ｸﾞﾚｲ｢さあ、今度は君が答えなさい。｣
ﾚｲ｢…私はレイチェル・ガードナー。

(___この人がB2のフロア(ここ)の住人だとしたら、今までのフロアで出会った殺人鬼たちのように私とザックを___…)｣

ｸﾞﾚｲ｢そう怖がらなくてもよい。｣
ﾚｲ｢！｣
ｸﾞﾚｲ｢いかにも私はこのフロアの住人だが___
私はまだ君がどういった人間か判断しておらん。
裁きを下すような真似はせんよ、"今は"な。｣
ﾚｲ｢…。｣

ｸﾞﾚｲ｢ところで君はここで何をしている？｣
『え、私それ言いましたけど？』
ﾚｲ｢……、…血を止めるものを探してる。｣
ｸﾞﾚｲ｢ふむ…止血剤かね。｣

やっぱこの人私が言ったこと無視してるわ。

ｸﾞﾚｲ｢それはザックが必要としているのだな。｣
ﾚｲ｢……！
そうだけど知ってるの？｣
ｸﾞﾚｲ｢当然だ。

私は彼らのことを誰よりも"知っていた"のだから。

…だが生憎ここは治療に使えるようなものはない。
置いてあるのは…

B5_____ダニーのフロアくらいだろう。｣

ﾚｲ｢そんな！
このビルには階段も下へ降りるエレベーターもなかったのに…！

下に行く方法は一つだけある。｣
ﾚｲ｢！｣
ｸﾞﾚｲ｢難しいことは無い。

私と共になら戻ることができる。｣
ﾚｲ｢……あなたと一緒なら…？｣

ﾚｲ｢…その言葉は信用できるの？｣
ｸﾞﾚｲ｢私は偽りは告げぬ。
___ただし行くのであれは、君に少しばかりの試練を受けてもらわなければならない。｣
ﾚｲ｢試練…？｣
ｸﾞﾚｲ｢…単純なものだよ。
これは私が君は何者か知りたいだけなのでな。｣

____ﾄﾞｸﾝ。

ﾚｲ｢……。
("何者か"

それはこのビルの至る所で投げかけられた言葉___…)｣

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