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ｸﾞﾚｲ｢ここから下へ向かうエレベーターを動かすためには各階のしかけを探し、スイッチを押さなければならん。
例えばこのB3のスイッチは牢獄に存在する。
それを押したら私がエレベーターを開けよう。｣
ﾚｲ｢牢獄のスイッチ…｣
ｸﾞﾚｲ｢B3はキャシーの好みでどこよりも仕掛けが多い。
彼女はそれを使って人の心を動かし、心からの後悔と救済を求めるように導くのが上手だったのだよ。
少々浪費家ではあったが…そこは愛嬌だ。
…だから、ここにはまだ後悔と救済を求める者の魂が渦巻いているのかもしれぬな。
……さて、私と夢女・ルミエールは先に下へのエレベーターで待っている。｣
____ﾊﾟﾁﾝ。
神父様は指を鳴らした。
ｸﾞﾚｲ｢____さぁ、試練を始めよう。｣
ﾚｲ｢…行か、なきゃ。｣
『レイ、行ける？』
ﾚｲ｢うん、大丈夫だよ。
夢女は先に行ってて。｣
『…分かった。』
…レイside.
ﾚｲ｢エレベーターのスイッチは…
……あった。｣
スイッチに手を伸ばすと、後ろから何かを感じた。
｢ｳﾞｧｱｱｧｱｱｯｯ！！｣ﾄﾞｺﾞｯ
ﾚｲ｢ｯ。｣
あの女が捕らえてた罪人…？
｢オﾞ、ｫｫ…｣
___ｶﾞｼｬﾝ、
｢オォオオオ…ｫﾞ、｣
___ｶﾞｼｬﾝ
たくさんの牢屋から罪人だったものが沢山出てくる。
逃げなきゃ。
でもスイッチは牢獄の奥に…！
どうしたら____…
顔を上げると、このフロアで何回も私たちを攻撃してきたものがあった。
ﾚｲ｢あぁ、この人形たち…
邪魔、だな……｣
私はある部屋に走り出した。
ﾚｲ｢…確か、あの女はこの制御パネルで罪人を…｣
そういえば自分のフロアがこうなっているのに、あの女はいない。
ﾚｲ｢…気にしてる場合じゃない。
消さなきゃ、｣
人形の頭にカーソルを合わせる。
ﾚｲ｢消さなきゃ｣
___ﾀﾝｯ
ﾚｲ｢私の邪魔をするなら、全部…｣
____ﾊﾟｧﾝｯ、ﾀﾝｯ、ﾀﾞﾝｯ
ﾚｲ｢後悔と救済を求める者……｣
ﾚｲ｢邪魔。｣
____ﾊﾟｧﾝｯ
ｷｬｼｰ｢レイチェル。
あなたってひどいことするわねぇ？
痛み苦しみに嘆くものに対して邪魔だなんて、簡単に切り捨てて…なのに顔色ひとつ変えない！｣
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作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月20日 16時
