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ザック 「___おい。
死ぬにはまだはえぇよ。」
レイ「ザッ…ク……?」
崩れ落ちそうになった私の手をザックは掴んでくれた。
おかげで、地面に体をぶつけることはなかった。
レイ「ガスマスク…は…?」
ザック「壊れちまった。
クソサド女、ボロいの渡しやがって。
生きてここから出るんだろ!
テメェの目的があるんだろ!
だったら、しっかりしやがれ!!!」
ザックは私の目を見て言った。
私もザックの目を見て聞いた。
…ザックの後ろに何かある…?
レイ「あった…!あのダクト…!
でも床から3メートルはある。私もザックも届かな…」
ザック「おい。
少しは落ち着いたな?」
レイ「うん……え?」
ザックは私を抱き上げた。
…何するつもり…?
ザック「じゃあ、行ってこい!」
___ブンッ、ドサッ
高くなった視界。
レイ「……。
……?」
ザック「なにボーッとしてんだ!
なにかないか探せ、役に立つんだろ!!」
レイ「う、うん……」
あのダクトに向かって、私は投げられたのか。
ダクトを進んでいくと、何かが手に当たった。
レイ「あった……カードキーだ。
ザック、これで出られる。」
ザック「でかした!
早く下りろ。」
レイ「……。」
ザック「どうした?」
レイ「えっと…高すぎて…下りられない…」
ザック「……。
チッ…
じゃあ、ほら。」
ザックは私に向かって、手を差し伸べた。
レイ「……そこは乱暴じゃないんだ。」
ザック「あ?
なんのことだよ。」
そして、私はザックの手を借りてダクトから下りた。
ザック「…ギリギリってとこか。」
レイ「…そう、だから早くカードキー
を……」
___ドサッ
今度は確実に床へ座ってしまった。
レイ「毒が……」
ザック「貸せ、俺がやる!
カード差し込みゃいいだけなんだろ!?」
レイ「うん…」
ザック「あー、くそっ」
___ガンッ、ガンッ…
カードキーってそんな音するものだっけ…?
ザック「なんで入らねぇん」
___パキンッ
ザック「……。」
レイ「……?
ザック……?」
ザック「なぁ、レイ。
カードキー、折れちまった……」
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夜ト(プロフ) - 返信ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2020年11月6日 13時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 夜トさん» 夜トさん、コメントありがとうございます!全員ですね!ちょっと変になる可能性もあるかもしれないですが頑張ります! (2020年11月6日 13時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - オチなんですけど大変だと思うんですが全員書いてもらえるととても嬉しいです!! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - 待ってました! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年11月6日 7時