野良４８ ページ10
「とりあえずA、必要な物は持ってんのか？」
ライダーくんの家に着いたと同時にそう問われた。
『イカホもサイフもピアスもつけてます！』
オレはスチャ、と効果音がなるほど素早くポケットからサイフとイカホを取り出した。
そして、恐ろしいことに気付く。
『ライダーくん！オレ着替えも下着も持ってない！！』
「だよな。」
『今から戻って…いや、現場調べてる警察いるのに気まずすぎるだろ……』
自分の家なのに帰れないだと！
「あー…いい、オレの貸す。」
『またかよ！オレどんだけ迷惑かけんだよ！！もういいよ！』
「別に迷惑じゃねぇ。オレが好きでやるだけだ。１ヶ月は落ち着かねぇだろうからフクだって買いに行けばいいだろ。」
まあ…たしかに……
『え、あ、じゃあ…よろしくお願いします……？』
手洗ってこい、とライダーくんに言われ洗面所に向かった。
洗面所の鏡に映ったオレはとても綺麗だった。
あ、いやオレじゃなくて鏡が。
普通なら鏡にとんだ水しぶきとか、水垢とかあるのに。
綺麗にしてるんだなあ、オレとは大違い。
『こういうのって性格出るもんな。』
歯ブラシは一本だけ歯磨き粉の横に立ててあった。
ガールフレンドとかいないんかな。
まぁ、いたらオレなんか安易に家にあげないか。
『ただいま戻りました。』
ピシッと敬礼したオレにライダーくんは何やってんだ、という目で此方を見ている。
「おいA。夕飯何がいい？」
『え、あえっと…オムライスとか…』
ライダーくんの少しひきつった顔を見て咄嗟にオムライスと言ったことを後悔する。
あれはバカにしてるときのひきつり方だ。
『やい！聞いたのはそっちだぞ！』
「ふはは！だってお前……はははは！」
『オ、オムライス好きなオトナだっているんだぞ！！コドモ染みてるからってバカにしやがって！』
オレがそうに言っても笑いが止まらない様子のライダーくんは、腹を抱えて笑っている。
『覚えておけよ……』
そう言ったオレをライダーくんは、はいはいと軽くあしらう。
「じゃあ作る間フロ入ってこいよ。着替えとか後で持ってく。」
『え、オレが最初でいーの？オレが作ろうか！』
「…お前は料理ヘタそうだからいい。入ってこい。」
なんてことを！
目玉焼き焦がしたことはあるけどさ！
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サトウ - ぬうさん» コメントありがとうございます！期待に応えられるよう頑張りますね！ (9月8日 20時) (
レス) id: 8411fbfd43 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ - おもちやよ〜さん» うわあありがとうございます！！高校生活大変ですけど頑張ります！ (9月8日 20時) (レス) id: 8411fbfd43 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ - 我、マルミサンなりさん» コメントありがとうございます！お久しぶりです！ありがとうございます！！ (9月8日 20時) (レス) id: 8411fbfd43 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ - ANMZKさん» コメントありがとうございます！嬉しいです😭ありがとうございます！ (9月8日 20時) (レス) id: 8411fbfd43 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - おもちやよ〜さん» お名前変わりました元ラピです。バレちゃいましたね (8月1日 18時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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