●○猫缶、現在の頭の中 ページ5
「あぁ〜!! どうすりゃいいんだよぅ!!」
そういって猫缶は机に突っ伏した。
今、猫缶は小説を占ツクにアップしている。読者さんたちもだんだんと増えていき、彼女も小説を書くことに充実感を覚えてきていた。しかし、ここで一つ問題が起こった。
新しい創作のアイディアが猫缶の頭の中にポンと出てきたのだ。そのアイディアはどんどんと肥大していき、ついには、今書いている小説の更新さえままならない状態になってしまった。
「うへぇ。更新しなきゃ、読者さんに申し訳ないよぉ。でも、出てくるのは新しい創作のアイディアばっかりだ……。どうすれば……」
「いいからさっさと、私の話を書きなさいよ!!」
後ろから声がした。猫缶が振り返って見てみると、
「……望月さんっ?! と雪ちゃん?!」
膨れっ面をした望月と、表情が暗い雪が立っていた。
「な、なんで二人がここに……」
「なんでって、黙って見てりゃあ、他の奴に浮気して……。私達の物語が全然進まないじゃない! ゆっくりなんて、「物語の『なれそめ』さえなかなか終わらない。いつになったら、ちゃんと現在の話になるのか」って、嘆いてるんだから!!」
望月がそういうと、雪はわっとその場で泣き崩れた。猫缶を責めまくる望月。
「あぁっ、アンタのせいで雪が泣いちゃったじゃない!! 責任とってよ!! こんな下らない小説モドキ書いているヒマあんなら、早く小説更新してきなさいよっ!」
ヒステリックに叫ぶ望月、萎縮する猫缶。
「あわわ……。わかりました、書きます!! 書きますから…………」
そう猫缶がいいかけた時だった。
「ちょっと待ってよ」
後方から声が聞こえた。
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作者名:イワナガ印の腐った猫缶 | 作成日時:2017年11月20日 21時