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「よかったぁ! もぅ、心配したんだから! 雪ちゃん、頑張り過ぎちゃうとこあるからさ、無理は禁物なんだから。あ! そうだ!」
 何かを思い付いたらしく、望月は手をパチンと叩いて雪に言った。
「今度、遊びに行こうよ! ね? ずっと、根つめて絵を描いてたからさ。気分転換に、どう?」
雪は困惑した。まさか望月から「遊ぼう」と言われるとは夢にも思わなかった。
 ありがたいことだけれど……。こんな私が先輩と遊ぶなんて……とてもじゃないけど、無理だ。
「……すいません。勉強が忙しいから、親に「遊ぶな」と言われていて……」
雪は蚊の鳴く様な声でそういった。望月の申し出を断れた安心感と、自分勝手な理由で断ってしまった罪悪感が、雪の中でぐちゃぐちゃになり、そのぐちゃぐちゃした塊は雪の腹の底に沈んでいった。望月は少しがっかりしたような顔になった後、気をとり直して笑顔になり、冗談めかしてこう言った。
「えー! 長田建設の社長令嬢の申し出を断っちゃうのー?」
長田建設の社長令嬢、という言葉を聞いて雪の思考はフリーズした。
「……え?! お、長田建設って、あの?!」
 長田建設。それは、日本最大手の建築会社。その規模は日本だけに留まらず、外国の国家プロジェクトにも参加している。建築業界に全く興味のない雪でも知っている大企業だ。
 た、確かに、長田っていう名字を聞いた時、「おさだって読むんだぁ。変わった名字だなぁ」とは思ったけど!! えぇ?! 望月先輩が、社長令嬢?! なんで今まで気がつかなかった、私?!
 雪は完全にパニックになっていた。しかし、混乱しているのは雪だけではないようだ。
「……、え。しらなかったのに……? なんで?」

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設定タグ:百合 , 束縛 , 倒錯   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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イワナガ印の腐った猫缶 - 誠に勝手ながら、しばらくこの小説の更新をお休みさせていただきます。更新を楽しみにしてくださっている皆様には、本当に申し訳ございません。 (2017年12月27日 13時) (レス) id: 4b9c3cb198 (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - ムスカリ@ハイセファンクラブさん» ひぇえええええぇえぇええ!! あ、ありがとうございます!! そういっていただけて嬉しい限りです! ご期待にそえるよう、これからも更新頑張ります! コメントありがとうございました! (2017年12月18日 22時) (レス) id: 4b9c3cb198 (このIDを非表示/違反報告)
ムスカリ@ハイセファンクラブ(プロフ) - 私この作品とても大好きです!これからも更新頑張って下さい! (2017年12月18日 0時) (レス) id: f0fd22494b (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - 今まで失踪すいませんでした! スランプちゃんが私の所に来ていたものですから……。これからは、なるだけちゃんと出しますので……。これからもよろしくお願いします!! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 8440609dae (このIDを非表示/違反報告)
イワナガ印の腐った猫缶 - おかげさまで、1000hitを達成することができました! これもひとえに、いつも読んでくださっている皆様のおかげです! これからも、この二人の物語をお楽しみください!! 今回は本当にありがとうございます!! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 8440609dae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イワナガ印の腐った猫缶 | 作成日時:2017年11月12日 3時

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