これ以上頑張ったって。【音駒】

63.もういいかい？ ページ26

ー研磨ー



｢クロ、俺も｣




｢はいはい、｣





コンビニ寄ってる時、選ぶのとかめんどくさいから外で待つことにした。






スマホを片手に見慣れた街を見る。






｢あ、｣





｢あ、｣






｢｢あ｣｣






赤葦が、俺の前を通る。木兎さんはいないのか。よかった。






あ、ねぇ、と赤葦が口を開く。





｢相木さんは大丈夫？｣






なんでそのことを？と聞こうとした。






ちょっと病院で仲良くなったと言った。







｢うん。もう、解決した。赤葦のお陰だったんだね。｣







ありがと、と恥ずかしいけど小さく言う。







｢俺もああなったときとかあるからね。アドバイスにもなってないと思うけど。よかった。




抜けれたんだね。｣






ほ、と安心する顔。なんか、悔しいと思うのは気の所為かな？






｢こんど練習試合おいでよ。木兎さんがうるさくてさ、｣






｢言っとく。行きたくないけど｣






はははと笑う。






あ、それと、と赤葦が言った。なに？と返す。もう少しでクロが買い物済ませてそうだ。









｢今度、相木さん泣かせた、うちがもらうから、ね？｣







｢……あげないよ。｣






男と男の約束？







違う。







高校と高校の約束。

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