いわく(テテ)つき物件 *続

65 馬鹿な私 ページ17

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『カラオケ行きたい』





「え？カラオケ？……じゃあ行こっか」








彼が自分の意思を示すなんて初めてで、何だか嬉しかった。





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大学生と2人でカラオケに来ているなんて不思議だ。



周りからどう見られているのかな？

かなり年の離れたカップル？

それとも姉と弟とか？






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「私なに入れようかなぁ……こういうのすごく迷っちゃ…」






バタンッ








え？？
視界が天井とジョンギュ君の顔でいっぱいになる









「え、ジョンギュ君？！」





『最初からこーいうの期待してたんでしょ？』









次の瞬間、唇に何かが触れる





？！？！







「……ぅぅっ………プハッ…ゃめてっ」






キスをやめたと思ったら、唇が首筋を伝って、
手で腰のあたりを撫でられた








「やめてっ！！」







思いっきり抵抗して、部屋を飛び出した。









「……ぅっ…………私……何してんだろっ……っ」









馬鹿だ私……あんなの全然テヒョンじゃないのに。




テヒョンはあんなことしない。






うちのテヒョンはちょっと馬鹿で、



誰よりも優しい笑顔を私に向けてくれて…







「馬鹿ぁ……っ……私馬鹿すぎっ………っ」









傷ついて、誰かにすがりたい気分だった…



こんなタイミングで誰かから連絡が。









ジミン君だ……………





「ジミン君………助けてっ………」








何でこんな全妙なタイミングなの。



すぐにでも電話をかけたかった、かけようとした









けど、ジミン君を都合よく使うのはやめよう。



流石にそれはひどすぎる。



私、彼に告白の返事もしてない。









深呼吸をして、心を落ち着ける。


気分を取り直して、1人で帰れる、帰れるよ私。

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