39話 人間界 ページ9
ピット「二人ともどこなんだろう…連絡ないし…。」
白いコートで翼を隠したピットは、人間界のアウルテに来ていた。
ピットが所属するパルテナ軍は、人間を守るのが仕事。
おまけにアウルテは昔から利用していた馴染みの街だ。
ピット「しっかし、彼らいつも同族どうしで戦って…感心しないなぁ…。」
いつもファイターが買い物に来ていた、馴染みの店に行く。
アユミとブラピが出会った場所だが、ピットが知っている訳が無く…。
店のおばちゃん(幸恵)「あらアンタ、こんな事になってるのによく来たねぇ!」
ピット「あ、幸恵さん!いつもお世話になってます!」
幸恵「アンタ聞いたかい?街の城に男の子と女の子が連れてかれたんだって!」
ピット「え!?マジですか!?保健所に連れてくんじゃ…!」
幸恵「本当はそうなんだけど…心配よね…。」
完全にブラピとアユミの事である。
だが、街の一般人が詳しい事情を知る訳がない。
ピットは大丈夫だといいなぁと呟いている。
???「すみません、ちょっといい?」
ピット「えと…僕ですか?」
???「えぇ。私、娘を探しているの。」
ピット「娘さんを…ですか?」
突然声をかけて来たのは、高そうな服に身を包む黒髪の女性。
どこかで見たような、赤い目をしているが…光が薄く感じる。
???「数日前、娘にお使いを頼んでから帰ってこないんです…。心配で心配で…。」
ピット「…なら、僕も娘さんを探します!」
???「良いんですか?」
ピット「はい!任せて下さい!じゃあ、娘さんの事教えて下さい!」
???「ありがとうございます…!私は
ピット「佐奈恵さん…!僕はぴ…じゃなくて、ゆうきです!よろしくお願いします!」
即席で偽名を使うピット。
佐奈恵と名乗る女性は、紙を取り出すと娘の情報を書き始める。
幸恵(ゆ、ゆうた…すごいわね…。よく
店員の幸恵は驚いた顔で二人を見ていた。
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クレハン「マスハン!マスハァァン!!(必死に)」
マスハン「煩いぞ、何の用だ?今忙しいんだが…。」
クレハン「速報だよ速報!イカどものメールで、カラスと女回収したって!」
マスハン「何!?言い方がアレだが…本当か!?」
クレハン「ほら!『アウルテのルチアーナ拠点にてブラピとアユミ合流!そのままルチアーナの調査を開始!』」
3.5号のメールに、二人の姿が収められていた。
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