やからちゃうねん！ （5）

#236 ページ46

剛 side



あしが…っ、、





剛「こ…いち…あしが…」





光「ん？」





剛「…ふるっ…えて…」





光「…おんぶしよか？」





剛「…う、ん」





目を固く瞑り感触だけで光一の背中にたどり着く。





光「よ、っと…、、」





剛「ごめん… 今日いっぱい食べたから…」





光「ふふっ ええよ 全然重ない」





剛「ありがと…」





ー 『…チ…リー…ン…』





剛「ひ…」





光「大丈夫や」





剛「…うん…」





ー 『チ…リーン…』





剛「っっ…」





ー 『……弥…陀…仏聯…偲…恨…』





剛「…こ…うちゃん……」





光一の首元でじっと耐える。


…なんかだんだん近くに来てるような気が…。





ー 『…鵬…頚…忽旻…偲…怨…』


ー 『…チ…リーン…』





剛「あか…っん……こうちゃ…っ」





もうイヤや…、、


はやく出たい…っはやく…っ、、





光「剛…」





剛「な…なに…？そんな…声やめて…」





光「あれさ…」





剛「言わんでええから…っ…いや…」





聞きたくない…っ、、


…っ？…なんで止まるん…？





光「…剛…あれさ…」





剛「…こういち…それ…さっきも…」





光「剛…あれさ…」





剛「…光一……？」





光「剛…あれさ…」





剛「…ぇ……」





光「剛…あれさ…」





剛「…」





やだやだやだやだやだやだ…っ、


ほんまにやだっ…やだ…っ…、、





剛「…ん…く…、、…うぅ…う……」





光「剛…あれさ」





剛「うぅ…っ…こぉいち…っいやや〜…っ」





光「……なに泣いてんねん」





剛「…っ」





光「もう行くで」





剛「…っう…もういや…っここいや…っ」





光「はいはい」





剛「光ちゃん おかしなった、…もん…っ」





光「うひゃひゃ(笑)」





剛「離れんとってっ」





光「離れてへんやん」





剛「こわいねん…っ」





光「そやな……、ぁ」





剛「っ、…もういやや…」





光「ちゃうって。…あれ」





剛「……おばけ…？」





光「出口」





！！！





剛「出口！！」





確かに光が漏れてる。


光一が扉を開けるとそこはいつもの見覚えある廊下やった。





光「……お疲れさまでした」





剛「うん…っ」

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