やからちゃうねん！ （5）

#208 ページ18

剛 side



脱衣所から『剛くーん』と機嫌のいい声が聞こえてくる。





剛「なにー？」





光「お風呂一緒に入る？」





剛「あ うん」





光「オーケー♪」





それだけ言うとまた脱衣所へ消えてった。





剛「…可愛えなぁ…」





奥からは鼻歌まで聞こえる。


滅多に歌わない彼が上機嫌で何か歌ってる。





剛「ぁ そうや」





先生から湿布貰ったんやった。


どこやったっけ…、、あ、、あんなとこに…、、、





剛「んしょっ、と…」





身体を起こしベットの縁に座る。


…大丈夫かな…。





剛「、…ててて…」





やっぱあかんか…。





光「っ剛くん？なにしてるん！」





剛「鞄取りたくて…」





光「これか？」





僕の鞄を持ってきてくれた。


少し過保護な彼に苦笑い。





剛「ありがとぅ」





光「腰いわしてんねやから、」





剛「うん、」





…。


僕 怒られてる？(笑)





光「あれやなぁ剛くん、」





光一が僕の隣に腰かけた。





光「鍛えなあかんなあ」





剛「僕が？」





光「ほら鍛えたらもっと丈夫になるし」





剛「や アナタが激しくせんかったらええだけの話ですよ」





光「それはしゃあないやん」





剛「よう考えてみて？」





光「ん？」





剛「そんな理由で鍛えられた筋肉の気持ち」





光「知らんわ(笑)」





ー ピーッ ピーッ





光「立てるか？」





剛「ぅん、」





光「手 貸してみ」





剛「はい、」





…。


結局僕は光一の手を借りながらお風呂に入った。





剛「光一、ごめんけど湿布貼ってくれへん？」





光「ええよ」





２枚でええかな。





光「なんて言われたん？」





剛「あと２日は安静」





光「ふーん、…じゃ水曜日の体育はできんな」





剛「見学やね(笑)」





光「し、貼るで」





剛「ん、……ッ！！冷た…っ」





光「我慢我慢 次貼るで」





剛「はい、」





っ、冷たぃ〜…。





光「剛、」





剛「ん？」





光「…、やっぱなんでもない」





剛「なんやねんもぅ(笑)」





ほんまは知ってる。


…、今日のことやろ？





光「じゃもう寝ようか」





剛「ふふ…一緒に寝る？」





光「！、寝る」





布団を剥いで光一のスペースを作る。


バスローブを脱ぎ捨て身を滑らせてきた。





剛「やっぱ裸やねんなあ」





光「これが俺のスタイルや」





やから困ってるんです。

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