瞳の中の記憶2 part3 (ページ29)

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89.バカ… ページ29

－Aside－

バトルが始まってから10分ほどが経った。

ヤ「や、ヤナ…」

デ「ヤナップ！頑張ってくれ！」

ヤナップはキュウコンのわざをくらい、もう限界まで闘っていた。

あ「ヤナップ…」

フ「さあ、どうするの？まだ続ける気？」

デ「ヤナップなら、まだやれます！」

ヤ「な、ナップ…！」

あ「…！」

私はもう我慢できなかった。

あ「もうやめてデント君！もしこのバトルに負けたら、あなたは…ポケモンソムリエの認定が消され、もうポケモンソムリエにはなれないのよ！
あなたの夢は世界一のポケモンソムリエになることでしょ？
だからもうやめて…私、おとなしく帰るから！」

デ「いや…僕は君に言われても絶対にこのバトルだけはやめない！」

あ「デント君！」

デ「僕は…このバトルに勝たなければならないんだ。」

あ「でも…でももうヤナップが！これ以上わざを決められたら。」

フ「デント君、1つ聞いていいかしら？じゃあどうしてAのために危険なバトルを受けたの？」

デ「それは…Aが僕にとって大切じゃ足りないくらいかけがえのない人だからです！」

あ「…デント君//」

デント君はフウカさんをまっすぐ見つめて言った。

デ「僕は…Aのこと、本当に心から思ってます。僕は…僕は誓ったんです。約束したんです。Aにも、この指輪にも。
どんなことがあってもAを守り抜くって。」

サ「デント…」

ア「そこまで、Aのことを…」

あ「…//」

私は我慢できずに涙を流した。

デ「僕は、このバトルに勝ってAを必ず守ってみせます！！」

…バカ、私のために本当にバカだよ。デント君。

でも…私はそんなデント君のこと、本当に好きなんだよね…